個人事業主のドライバーが労災保険に加入する3つのメリット

- 2025.04.18配送コラム
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個人事業主のドライバーが労災保険に加入する3つのメリット
近年では個人のオンラインショップ利用数が増加し続けているため、荷物の運送のために軽貨物ドライバーが活躍しています。軽貨物ドライバーは小回りが利くため大手では難しい個人宅への配送を依頼しています。
そんな軽貨物ドライバーは個人事業主が多く、従業員が自分一人なために全ての方が労災保険に加入しているとは言えません。
本記事では、ドライバーが労災保険に入るメリットと労災とは何かについて紹介していきます。
・労災保険とは何か
・ドライバーに労災保険加入が求められる理由
・軽貨物ドライバーも同じ
・ドライバーが労災保険に加入する3つのメリット労災保険とは何か
「労働者災害補償保険」略して労災保険は、加入している人(労働者)が業務中・通勤中に事故など仕事中や通勤中にケガや病気をした場合などに保険給付を行う保険制度です。ケガだけではなくケガや病気によって障害が残った時や最悪死亡してしまった場合にも保険給付が行われます。
労災保険は納められた保険料によって給付金額が決まります。保険料の支払いは全額事業者負担となり、1人でも人を雇ったら加入する義務が生じるものです。
労災保険で出る給付金の種類
労災保険ではケガの治療だけではなく、様々な困難な状況に対しての補償が行われます。ここでは、労災保険で出る給付金の種類と給付金の名称などについて紹介していくので参考にしてみてください。
●【労災保険給付金が出る状況と給付の名称】
状況 給付の名称 治療が必要 療養補償給付・療養給付 休業を余儀なくされた 休業補償給付・休業給付 治療をしても治らなかった 疾病補償年金・疾病年金 障害が残った 障がい補償給付・傷害給付 介護が必要になった 介護補償給付・介護給付 死亡した 遺族補償給付・遺族給付・遺族補償年金・葬祭料 このようにケガの状況によって給付が決まっており、大手ドライバーであっても個人ドライバーであっても手厚い給付で守られます。
労災保険へ加入するための手続き
従業員を1人でも雇ったら労災に加入する義務が生じます。この場合の手続きに必要な書類と手続きの期日などを紹介していきます。
労災保険へ加入するために必要な書類
・保険関係成立届
・労働保険概算保険料申告書
・履歴事項全部証明書この3つの書類の提出には期限があるので注意が必要です。保険関係成立届と履歴事項全部証明書は、保険関係が成立した翌日から10日と短いです。
一方労働保険概算保険料申告書は50日以内に提出する必要があるので、期日をよく理解して早めに提出する事を心掛けてください。
ドライバーに労災保険加入が求められる理由
自分は運転に自信があるし自分がこれまで事故を起こした事は無いとしても、自動車事故はいついかなる場所で起こるか予測は不可能です。特にドライバーは毎日運転しているので一般の方より事故の確率が上がります。もしも大きな事故などに遭遇して大けがをしてしまった場合、仕事や収入にも支障が出ます。こうした理由からドライバーも労災保険へ加入する必要があるのです。
軽貨物ドライバーも同じ
軽貨物ドライバーの数は年々増加する傾向にあります。しかも軽バンや軽乗用車であっても始めやすいため、個人事業主のドライバーが増えているのも事実です。しかし労災保険は従業員を1人でも増やせば加入義務がありますが、個人のみのドライバーの労災保険の加入は任意となっているため、加入していないドライバーがいるかもしれません。
ですが万が一事故を起こした場合を考えたら、任意であっても加入する事を強くおすすめします。
ドライバーが労災保険に加入する3つのメリット
大手の運送会社のドライバーは必ず加入していますが、個人事業主の軽貨物ドライバーは加入していないかもしれないので、労災保険に加入するメリットを3つ紹介します。・事故によるケガをした時に経済的負担が減る
・事故によるケガに対する精神的不安の減少
・事故による事業の中断を防げる確率が上がる個人のドライバーが事故を起こしたり事故に巻き込尾まれたりした時、ケガの治療費を労災保険で賄う事ができ、経済的な負担を減らせます。
さらにもしも事故を起こした場合の不安も労災保険に加入しているからという安心感に変わります。さらに事業が一時的に中断しても労災保険に加入している事で治療後に事業を継続しやすくなります。
ここまで、労災とは何か?ドライバーにも労災保険に加入した方が良いのか?そして加入する事で得られる3つのメリットについて紹介してきました。万が一の時のためにも個人の軽貨物ドライバーは任意であっても必ず加入する事を強くおすすめします。