軽貨物ドライバーの収入を上げるには?企業ができる誠実な価格交渉戦略|神奈川・東京

2025.07.15配送コラム

軽貨物ドライバーの収入を上げるには?企業ができる誠実な価格交渉戦略|神奈川・東京

「時間をお金で買う時代」における軽貨物配送の新たな価値と役割

近年、テーマパークの入場料が1万円を超えるなど、「時間をお金で買う」消費行動が一般化しています。人々は並ぶ時間を減らすために有料パスを購入し、快適な体験のためには追加費用を惜しみません。つまり、時間には対価が発生しているのです。この流れは、私たち配送業にも明確に波及しています。

ECやスマートフォンアプリを活用した買い物が主流になり、東京・横浜をはじめとした都市部では「今日注文して今日届く」ことが当たり前の感覚となりつつあります。
しかし、その”当たり前”を支えているのは、日々現場を走り続ける軽貨物ドライバーたちです。

ラストワンマイルが直面する現実

軽貨物ドライバーは、最も顧客に近い立場で“時間を届ける”仕事を担っています。にもかかわらず、配送単価や報酬水準は上がらず、ガソリン代や物価の上昇により、実質賃金は下がり続けています。

・物流量は増加しているのに、1個あたりの配送単価は低迷
・多重下請け構造により中間マージンが発生し、実働者の取り分が目減り
・ドライバー不足、長時間労働、再配達負荷による離職リスク

このままでは、“支える側”が疲弊し、ラストワンマイルの持続性そのものが危ぶまれます。

ハウンドジャパンの取り組みと戦略

横浜市で創業し、11年間軽貨物配送に従事してきたハウンドジャパン株式会社は、こうした現実に真正面から向き合い、以下のような戦略的アプローチを実践しています。

クラウド契約による効率化

契約業務をクラウド化し、書類管理・確認作業をオンラインで完結。業務効率を高め、浮いた時間とコストをドライバー報酬と顧客サービスに再配分しています。

ブランドによる適正価格の実現

価格競争から脱却し、安心・丁寧・確実という価値提供を軸にブランドを構築。
企業専属便・緊急便などの高品質サービスにより、価格ではなく信頼で選ばれる体制を確立しています。

人材育成と独立支援

軽貨物起業を目指すドライバーに向けて、研修制度・営業支援・車両支援などを包括的に提供。
働く側の成長を重視することで、質の高い配送ネットワークを形成しています。

ドライバー報酬向上のための具体施策

以下のような取り組みで、ドライバーの賃金向上を図っています:

・インセンティブ制度の導入(時間帯・件数別)
・高単価案件の優先配分制度
・燃料費や車両整備費の補助制度
・評価制度に基づく昇給・業務拡張機会

これにより当社ドライバーの月収中央値は業界平均を上回り、離職率も大幅に改善しています。

価値訴求型交渉と長期的パートナーシップ

適正な対価を得るには、単なる値上げ要求ではなく、相手企業にとってのメリットを明確にすることが鍵です。

・配送品質・迅速性・荷扱いなど自社の強みを明確に伝える
・長期契約や緊急対応など取引先のメリットとなる提案を行う
・業界データや標準運賃制度などを交渉材料に活用
・段階的な価格改定や柔軟な調整案の提示
・誠実で冷静な対話を重ねて信頼構築

このような価値訴求型の価格交渉を通じて、ドライバーへの適正な還元取引先との長期的関係構築を両立しています。

持続可能な物流の未来へ

ラストワンマイル配送は、企業の価値を届ける“最終工程”。
それを担うドライバーの待遇改善なくして、物流の未来は描けません。

ハウンドジャパンは「共存と誠実」を理念に、ドライバー・企業・荷主の三方良しを実現する物流ビジネスモデルを推進してまいります。

ハウンドジャパン株式会社
神奈川県横浜市/軽貨物事業歴11年/企業専属便・スポット便対応/起業・独立支援/クラウド契約対応