物流の未来は“ラスト1マイル”にあり──サカイ引越センターの戦略に学ぶ軽貨物ビジネスの勝ち筋

2025.11.10配送コラム

物流の未来は“ラスト1マイル”にあり──サカイ引越センターの戦略に学ぶ軽貨物ビジネスの勝ち筋

2024年問題を追い風に:サカイ引越センターの動向から読む、ラストワンマイルの明るい未来

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「2024年問題」で輸送能力が制約される一方、近距離・小口のラストワンマイル需要は拡大。サカイ引越センターの直近期では
売上高3%増・件数2%増・単価1%増と基調は堅調。ここから見えるのは、採用と教育に基盤を置いた“現場力の積み上げ”こそが成長の王道という事実です。

サカイの足元:なぜ売上は伸びたのか

売上高前年同期比 +3%
作業件数前年同期比 +2%
1件単価前年同期比 +1%
純利益株主優待コスト等で -5%

純利益は株主優待コメの調達コストや投資有価証券の評価損で圧迫されたものの、本業の引っ越しは堅調。
とりわけ積載率の改善採用の強化が収益性を下支えしています。これはラストワンマイルにも直結する
台数×人員×積載効率」の三位一体最適化の好例です。

2024年問題が押し上げる“近距離・小口”の波

時間外上限規制により長距離輸送は厳格化。一方で、EC拡大・当日/翌日配送の普及が地域密着の小口配送を増幅。
企業は幹線輸送を絞り、最終区間を外部パートナーへ柔軟に委託する流れが強まっています。

  • 需要の重心が幹線→末端へシフト
  • 波動対応(繁閑差)に強い軽貨物の価値上昇
  • 固定費の高い自社 fleet から可変費化への移行

明暗を分けるのは「ドライバー獲得と教育」

採用:候補者接点を“面”で作る

  • 勤務地・時間・単価・稼働日数を即時可視化(離脱抑制)
  • 紹介・再紹介が回る仕組み(紹介インセンティブ/同乗体験)
  • 応募→面談→同乗→稼働のTAT短縮(最短48〜72h)

育成:品質は“最初の30日”で決まる

  • 地図/アプリ操作・積み付け・動線設計の標準レクチャ
  • 初期30日間の日報レビュー同行/同乗
  • 破損・遅配の未然ルール(写真/声掛け/再配の定型)

今こそ軽貨物参入がチャンスな理由

  • 初期投資が軽い:車両+保険+備品で開始可、固定費が小さい
  • 案件が波動的:繁忙期やエリア偏在にパートナー枠が生まれる
  • 値決め余地:ルート・当日便・スポット等でミックス単価を作れる
  • 継続性:品質=指名化=稼働安定。教育投資がそのまま利益に

参入・拡大をご検討なら、軽貨物起業支援プログラム(ハウンドジャパン)をご活用ください。案件選定、初期教育、同乗、請求までを一気通貫でサポートします。

ハウンドジャパンの支援と次アクション

支援メニュー(例)

  • 採用強化:SNS/原稿テンプレ/応募→稼働の短縮設計
  • 教育設計:同乗・チェックリスト・30日レビュー
  • 案件設計:固定+スポットのミックス稼働で粗利最適化
  • 運用DX:日報・積載率・再配率の可視化KPI運用

まずは1エリア・2〜3台のスモールスタートで、週次KPI(積載率・再配率・走行/配達比)を回しながら3ヶ月で標準化するのがセオリーです。相談は
こちら(軽貨物起業支援)から。

よくある質問(FAQ)

Q. 2024年問題で、軽貨物は本当に需要が増えますか?

長距離の拘束が強まる一方、末端の近距離・小口は増えており、柔軟なキャパ確保が可能な軽貨物委託の活用が進んでいます。

Q. 未経験でも始められますか?

同乗研修・チェックリスト・30日レビューで立ち上がりを支援します。案件設計まで伴走するため未経験でも開始可能です。

Q. どれくらいの台数から始めるのが安全ですか?

1エリア2〜3台から運用し、KPI改善を確認して段階拡大するのがリスク管理・教育の両面で合理的です。

執筆:ハウンドジャパン株式会社 配送コラム編集部

参考:直近期の引っ越し需要動向/積載率向上・採用強化の各施策コメント等の公開情報