ロボットが倉庫の中を動き回り、商品を選び出す——。そんなニュースを見るたびに、物流はどんどん自動化されていくように感じます。けれど、ひとつだけ、ロボットがまだ追いつけない場所があります。
倉庫のロボット化が進む、その先で起きていること
2026年6月16日、日本経済新聞が一本の記事を報じました。セイノーホールディングス傘下の地区宅便が、千葉市内の倉庫にロボットによるピッキング自動化システムを導入し、稼働を開始した——という内容です(出典:日本経済新聞 2026年6月16日)。
記事によれば、EC(ネット通販)からの注文が入ると、棚に並んだコンテナの中から必要な商品をクレーン付きのロボットが選び出す。そのコンテナを小型ロボットが運び、最後に人間が仕上げのピッキングをする。広がり続けるEC需要に合わせて、倉庫の作業を効率化していく狙いです。
ロボットが棚から荷物を取り出し、運び、仕分ける。物流の「倉庫」という現場は、いま静かに、しかし確実に自動化へと向かっています。
では、倉庫を出たあとの荷物は、誰が運ぶのでしょう。
自動化されないのは、「最後のひと区間」だった
ピッキングは効率化できる。保管も、仕分けも、システムが担えるようになってきました。けれど、倉庫から出荷された荷物が、住宅街の路地を抜け、雑居ビルの3階まで運ばれ、留守なら再配達される——この「最後のひと区間」だけは、いまも人が担っています。
業界では、この区間を「ラストワンマイル」と呼びます。倉庫の中はロボットが得意とする世界ですが、ラストワンマイルは事情がまるで違います。届け先は一軒ごとに違い、道はその日の天候で変わり、相手は生身の人間です。地図どおりに進めばいいわけではなく、インターホン越しのやり取りや、置き配の置き場所への気配りまでが求められる。再配達のタイミング、急な時間変更、「玄関先ではなく裏口へ」といった一軒ごとの事情——そのひとつひとつに対応できるのは、やはり人間だけです。だからこそ、ここは簡単には自動化できません。
そして、まさにこのラストワンマイルを専門に担っているのが——「軽貨物配送業」という仕事です。
「軽貨物配送業」という、あまり知られていないジャンル
「運送業」と聞くと、多くの方は大型トラックや宅配便を思い浮かべるかもしれません。けれど物流には、もうひとつ別のジャンルがあります。軽自動車(黒ナンバー)を使い、小回りの利く配送を専門にする軽貨物配送業です。
大型トラックが「幹線」を運ぶとすれば、軽貨物は「毛細血管」を担う存在。EC市場の拡大で小型荷物の配送需要が伸び続けるなか、その役割はむしろ年々大きくなっています。スポット便、定期便、チャーター便、企業間の急ぎの納品——大手の宅配網ではこぼれ落ちてしまう細かなニーズを、柔軟に拾い上げられるのが軽貨物の強みです。
たとえば「今日中にこの書類を届けたい」「毎朝決まったルートで店舗に商品を運んでほしい」「ネットショップの出荷を丸ごと任せたい」。こうした依頼は、実は身近なところにたくさんあります。私たちが実際にお引き受けしているお仕事の例は、ハウンドジャパンのお仕事例ページでご覧いただけます。
倉庫はどんどん自動化されても、その荷物を「あなたの会社の都合に合わせて、必要な場所へ、必要なタイミングで」運ぶ仕事は、まだしばらく人の手が担います。軽貨物配送業は、その担い手なのです。
神奈川・東京で、こうした配送を頼める相手を探しているなら
もし、あなたの会社やお店で「この荷物、急ぎで運んでほしい」「定期的に決まったルートを配送してほしい」「大手に頼むほどでもないけれど、確実に届けたい」——そんな場面があるなら、軽貨物配送という選択肢があることを、ぜひ覚えておいてください。
私たちハウンドジャパンは、横浜を拠点に、神奈川・東京・千葉・埼玉エリアで13年以上にわたって軽貨物配送を担ってきました。約300名のドライバーが、それぞれの地域で日々ラストワンマイルを走っています。どんなドライバーが、どんな想いで荷物を運んでいるのか——その雰囲気は、YouTube「ハウンドTV」でもお伝えしています。
ロボットが倉庫を効率化していく時代だからこそ、「最後に人が運ぶ」という仕事の価値は、これからも変わりません。軽貨物配送業——もし今日、この言葉を初めて意識したなら、それだけでこのコラムの役目は果たせたように思います。