おいしい現場は、永遠には続かない。─軽貨物「相互選別」時代を生き抜く新常識
- 2026.07.16配送コラム
-
おいしい現場は、永遠には続かない。─軽貨物「相互選別」時代を生き抜く新常識
HOUND JAPAN COLUMN
おいしい現場は、永遠には続かない。
──軽貨物「相互選別」時代を生き抜く新常識選ぶのはドライバーだけじゃない。選ばれるのは荷主だけじゃない。フードデリバリー大手の苦戦が映し出す、この業界の”大前提”の話をします。
78億円の赤字が教えてくれること
2026年7月、フードデリバリー大手の出前館が、26年8月期の最終赤字が78億円に拡大する見通しだと発表しました。物価高で消費者の財布のひもが固くなり、注文数が想定を下回ったこと。そして、配達員の報酬が上がりコストが膨らんだこと。この2つが主な要因だと報じられています。
ここで語りたいのは「デリバリーはもうダメだ」という話ではありません。注目してほしいのは、あれほど勢いのあったプラットフォームでさえ、市場環境ひとつで構造が揺らぐという事実です。
コロナ禍の追い風に乗って「配達すれば稼げる」時代が確かにありました。しかしその追い風は、永遠には吹きません。これは出前館に限った話ではなく、軽貨物・配送の世界すべてに共通する大前提です。
「おいしい現場」には、賞味期限がある
思い返してみてください。大手ECの個人委託配送が「おいしい」と言われた時期。宅配拠点の案件が「稼げる」と話題になった時期。フードデリバリーで月収が跳ね上がった時期。ロングチャーター1本で食べていけた時期──。
どれも本当にあった話です。ただし、どれも「時期」の話です。
単価は市場の需給で決まります。参入者が増えれば下がり、荷量が減れば案件そのものが消える。個人事業主として配送の世界で生きていくなら、「いつまでもおいしい現場は続かない」というルールを、大前提として受け入れる必要があります。
裏を返せば、これは悲観する話ではありません。ひとつの現場・ひとつのプラットフォームに人生を預けない働き方を設計すれば、波が来ても乗り換えられる。それが個人事業主の強さであり、面白さでもあります。
選ぶのはドライバーだけじゃない。選ばれるのは荷主だけじゃない。
そしてもうひとつ、これからの時代に見落とせない変化があります。それは、荷主企業もまた「選ばれる側」になったということです。
ドライバーを大切にできない荷主のもとからは、高品質なドライバーが静かに去っていきます。人が集まらなければ配送網は維持できず、事業規模を縮小するしかなくなる。「いつでもドライバーは簡単に集まる」という感覚は、もう通用しません。
一方でドライバー側も同じです。挨拶、時間厳守、丁寧な荷扱い、報連相。当たり前のことを当たり前にできないドライバーは、条件の良い案件から順に選ばれなくなり、質の低い荷主としかマッチングできなくなっていきます。
つまりこれからは「相互選別」の時代。良い荷主は良いドライバーを選び、良いドライバーは良い荷主を選ぶ。良いマッチングを望むなら、荷主もドライバーも、相手への思いやりを持った高品質なサービス提供を日々心掛けること。それが唯一の近道です。
ハウンドジャパンは、首都圏・関東エリアであれば軽貨物配送のほぼすべてのジャンルの案件をご紹介できます。宅配、企業配、チャーター、ルート配送──特定の現場が終わりを迎えても、次の現場へ。ひとつの案件に依存しない働き方を、私たちは一緒に設計します。
FOR SHIPPERS
「選ばれる荷主」への第一歩を、ハウンドジャパンと。
高品質なドライバーと長く付き合える配送体制づくりを、首都圏・関東エリアでご提案します。個人のお客様の配送依頼も歓迎です。
※本コラムは2026年7月15日付の報道(出前館 2026年8月期業績見通し)を参考に、軽貨物配送業界の視点から独自に構成したものです。