個人宅への「宅配」と異なる点とは

2022.08.26配送コラム

個人宅への「宅配」と異なる点とは

新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、配送事業は急速に需要を伸ばしています。
フリーランスとして開業する方も増えていますが、配送事業にはいくつか種類があることを知らない方も多いのではないでしょうか。

仕事内容や車両、荷物の大きさや働く時間など細かな部分でさまざまな違いがあるのです。
そこで、この記事では、軽貨物と宅配の違いについてご紹介します。

それぞれの配送時間やメリットについても解説しているので、これから配送事業の開業を考えている方はぜひ、ご参考にしてください。

・軽貨物と宅配の違い
・軽貨物には企業配という配送形態もある
・企業配のメリット

軽貨物と宅配の違い

それでは、まず、それぞれの違いについて比較していきます。

軽貨物

・荷物をお預かりしたら原則、当日中には配送しなければならない
・法令を遵守していれば荷物の種類に制限はない
・配送距離が長ければ長いほど、報酬単価があがりやすい
・基本的に荷物の個数制限はない
・配送に使用できる車両は軽車両のみ

宅配

・荷物のお預かりから配送までに2~3日の配送時間がかかる
・法令以外にも各配送会社が独自に決定したルールがあるため、荷物の種類を制限しているところがほとんど
・各地域によって配送料金は異なるが比較的、安価な料金で利用できる
・荷物の個数や重さによって追加料金が発生することもある
・配送に使用できる車両はおもに2tトラックと軽車両の2種類

軽貨物には企業配という配送形態もある

企業配は企業も配送業務を代わりに請け負い、企業の人員として配送をおこなうサービスです。

企業の専属業者として配送することも可能なので、クライアントに不安を与えることもありません。

工場や店舗からの荷物、同じルートと時間での拠点配送など企業に合わせた配送をおこなってくれます。

企業配のメリット

企業配のおもなメリットは、以下の通りです。

・仕事時間が安定している
・報酬単価が保証されている

通常配送よりも企業配のほうが、荷物の配送件数が少ないのも特徴です。
工場や店舗、企業に向けた配送となるので再配送になってしまうこともほとんどありません。

なお、企業配における1日あたりの配送件数は約50件程度です。

仕事時間が安定している

企業配の仕事は企業の営業時間に合わせて配送をおこなうため、夕方までには配送を完了しなければならないケースが多いです。

そのため夜、遅い時間まで配送をすることは少なく、毎日比較的決まった時間に仕事を終わらせることができます。

報酬単価が保証されている

通常配送に関しては、どれだけの荷物を配送できたかによって報酬が決まることが多いです。しかし、企業配は1日あたりの報酬単価があらかじめ設定されているので比較的、安定した収入を得られます。

なお、報酬単価の相場は1日あたり約15000円となっています。

軽貨物と宅配にはそれぞれ、メリットやデメリットがあり、軽貨物には企業配達という選択肢もあることがわかりました。

配送事業を副業としておこないたい場合や仕事時間が限られている場合などさまざまなケースが考えられます。

自分が希望する働き方やスタイルに合わせた配送形態を選択して、最適な配送事業をおこなってみてください。