確定申告の注意点

確定申告の注意点
2023.07.31配送コラム

確定申告の注意点

個人事業主として働く軽貨物ドライバーは、ご自身で確定申告しなければなりません。
しかし、確定申告にはいくつかの注意点があります。
違反すると金銭的なペナルティが課されるので、間違いのないようにどうぞお気をつけください。

・確定申告の期限厳守
・経費として計上できない支払いもある
・確定申告をスマホでおこなうときの注意点

確定申告の期限厳守

確定申告は、毎年2月16日~3月15日の期間でおこないます。
この期間を過ぎてしまうと、延滞税や無申告加算税などペナルティが課されるので注意しましょう。

軽貨物ドライバーは平日も土日も関係のない仕事ですが、どうしても「申告に行くのは土日が良い」という場合は、土日に受け付けている会場を調べてみてください。

経費として計上できない支払いもある

一般的に、事業に必要な支出は経費として認められます。
しかし内容によっては計上できないものあるのでご注意ください。

一例ですが、以下のものは経費にはなりません。
・住民税
・所得税
・交通違反などの罰金
・税金などの延滞金
・事業主の健康保険料
・事業主の国民年金
・事業主の健康診断料
・事業主の自分への福利厚生として通ったスポーツクラブ会費
・事業とは無関係の借入金返済
・住宅ローン
・スーツ代
・メガネ代
・結婚する友人へのプレゼント代 など

ご紹介したのはほんの一例ですが、確定申告の時期になって仕分けるのは大変でしょう。
個人事業主の軽貨物ドライバーなら、法人カードの作成がおすすめです。事業用(経費に計上できるもの)は法人カード、プライベート用(経費に計上できないもの)は個人カード……というように支払い方法を分ければ、会計処理がかなり楽になるでしょう。
なお、自動で帳簿に反映してくれるクラウド会計ソフトを併用する方も数多くいます。配送に集中するために、効率化を図れるモノは活用していきましょう。

確定申告をスマホでおこなうときの注意点

税務署に行く都合をつけなくても、スマホがあれば外出先からでも確定申告できます。

ただ、スマホで申告できる人には条件があります。
スマホで確定申告できるのは、マイナンバーカードを持っている方、あるいはe-TaxのIDとパスワードを持っている方のみです。

「マイナンバーカードもe-TaxのIDも持っていない」という場合は、税務署に足を運んで申告するしかありません。滞在時間を短く済ませるために、確定申告書だけをスマホで作成してデータを印刷するという方法もあります。しかし「正しく作成できているか不安」という方は、やはり税務署で職員と相談しながらすすめるのが良いでしょう。

確定申告は期限を過ぎるとペナルティが課されるのでご注意ください。
期限内に申告を済ませても、記入漏れや不備があると思わぬトラブルにつながりかねません。少しでも不安があれば、税務署まで足を運んで職員と相談しながらすすめてください。

また経費の計上にも慎重になりましょう。確定申告の時期にまとめて計算したり仕分けたりするのは大変なので、普段から法人カードと個人カードの2種類を使い分けることをおすすめします。
正しく確定申告できるよう体制を整えるようにしましょう。