確定申告に必要な資料

確定申告に必要な資料
2023.08.02配送コラム

確定申告に必要な資料

個人事業主の軽貨物ドライバーは、初めて確定申告する際にわからないことも多いでしょう。
青色申告・白色申告、それぞれの場合について必要な資料を解説します。正しく申告して、翌年も堂々と働いてください。

・青色申告に必要な資料
・白色申告に必要な資料
・青色申告と白色申告、どちらがお得?

青色申告に必要な資料

青色申告に必要な資料は、主に4種類です。

・確定申告書B:個人事業主やフリーランスとして働いている方は、「A」ではなく「B」を使用します。
・青色申告決算書:4枚綴りの書類です。控除を受けるために必要なので、漏れなく4枚とも記入してください。手書きでも可能ですが、会計ソフトを使うと効率的に作成できます。
・各種控除証明書:生命保険や社会保険の証明書があれば添付してください。
(・支払調書:取引先から源泉徴収されていなければ不要です)

これらを作成するために、

・クレジットカードの明細書
・郵便物
・メール
・出金伝票
・納品書
・請求書
・領収証

など、入金や出金に関連するものを揃えてください。
なお、これらは確定申告が完了しても一年間は保管しておくことをおすすめします。まれに税務署が提出を求めてくることがあるので、手元に残しておけばスムーズに話をすすめられるでしょう。

白色申告に必要な資料

特に事前の届出がなければ、白色で申告することになります。(青色申告のためには事業開始から2か月以内に届出をしなければなりません)

白色申告に必要な資料は、主に2種類です。

・確定申告書B
・収支内訳書:収入金額や経費などをまとめて、所得を計算するための書類です。青色申告での「青色決算申告書」に相当します。

白色申告は基本的に入出金だけを記録すれば良いので、資料作成の労力はそれほどかからないでしょう。

白色の場合も、領収書やレシート類は、念のために一年間は保管してください。

青色申告と白色申告、どちらがお得?

税の仕組みはなかなか複雑なので、「青色と白色の区別がよくわからない」という方も多く見受けられます。
軽貨物ドライバーとして本腰を入れて働くなら、青色申告をおすすめします。事業開始から2か月以内の届出が必要なので今年度は間に合わないかもしれませんが、「来年度は青色にしたい」と税務署職員に相談すれば手続きをすすめてくれるでしょう。

青色申告には特別控除額が存在します。ケースによりますが、65万円や55万円、10万円など節税効果はかなりのものです。
これに対して、白色には特別控除が一切ありません。また赤字になっても翌年に繰り越せないので、人によってはデメリットに感じることもあるでしょう。

収入が少なければ白色申告でも問題なさそうですが、軽貨物ドライバーとして長く働くなら、青色申告に切り替えておくことをおすすめします。

青色申告と白色申告では、確定申告に必要な資料が異なります。
白色のほうが簡単ですが、後々のことを考えると、節税効果の高い青色に切り替えておくのがベストです。

青色申告の書類を作成するのは手間がかかりますが、会計ソフトを使えば効率的に完成するでしょう。
上手に節税して、かしこく働いてください。