軽貨物の積載量と最大積載寸法を超える荷物を輸送する場合の対応
- 2022.06.13配送コラム
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軽貨物の積載量と最大積載寸法を超える荷物を輸送する場合の対応
ここ数年の間に個人で事業を始める方が増えています。その中でも軽貨物を選択する方が多く、その背景に在宅ワークの増加や感染対策のため、通販の利用者が増加したことなどがあります。
今回は、自営で軽貨物を選択する方のために、軽貨物の積載量についてわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。
・軽貨物の規格と種類
・軽貨物の最大積載量
・最大積載寸法を超える場合
・制限外積載許可申請をする
・地域によって異なるので確認する軽貨物の規格と種類
軽貨物には軽トラックと軽バンの2種類があります。軽貨物の車両規格は法律により、全長3.400mm以下、全幅1.48mm以下、全高2.000mm以下、排気量は660cc以下と決まっています。軽トラックの場合は軽バンよりもホイールベースが長く、幌なども付いていないので大きな荷物を積みやすく、おろしやすい特徴がありますが、配送として軽貨物を行う場合は軽バンが最適です。
軽貨物の最大積載量
軽貨物の最大積載量は軽トラックと軽バンでは違いがあります。よくトラックの後部に最大積載量何キロと記載されていますが、その全てが荷物の重量ではありません。軽トラックの場合はシートが1列しかないので、乗員は2名までと決められています。そしてこの乗員2名分の重量を1人当たり55kgで計算し、車両重量を引いた重量が最大積載量です。
軽バンの場合はキャビンがダブルになっている車両があるため、乗員は4名で車両重量を差し引いた重量が最大積載量となっています。
最大積載寸法を超える場合
依頼された荷物の中には長尺の荷物や高さがあるケースもあります。実は重量と同じように最大積載寸法といったものも決められています。なので最大重量と同じくらい重要な最大積載寸法についてもお話しします。最大積載寸法は軽貨物だけではなく、どの貨物車両でも同じです。基本的には車両の全長に収まる長さと高さの荷物を運ばなければなりません。
軽貨物の場合だと、長さは全長の1.5倍まで、幅は全幅+左右500mmで合計1000mmまで、高さは3.000mmまでです。長尺の荷物を輸送する場合には荷台の後方部に30cm四方の赤布を付けます。
また、はみ出しは全長の0.3倍までなので、必ず規定に入るように行います。
制限外積載許可申請をする
最大積載寸法の荷物を輸送する場合には、制限外積載許可申請が必要です。許可申請は運転手のみの場合は運転手が、運転手の他に乗員がいる場合には乗員の分も必要です。申請先は出発地を管轄する警察署か交番・駐在所で行います。申請に必要な書類は以下の通りです。
・制限外積載許可申請書2通
・出発地から目的地までの経路図
・荷物の種類・使用のデータ
・積載方法図の固縛状況がわかる写真
・車検証以上の書類と共に申請を行います。許可書は1回のみ使用が可能です。ただし申請内容に変更がない場合は1年の使用可能期間があります。
地域によって異なるので確認する
制限積載許可申請の内容については、地域によって異なる場合があるので、必ず申請を行うときに確認をしてから申請を行い、不備がないように気を付けてください。面倒かもしれませんが、申請を行わずに荷物を輸送していて発覚した場合、罰則を受けるので必ず申請は行ってください。
法律による罰則も把握しておく
もし申請をせずに荷物の輸送を行って発覚した場合、法律によって厳しい罰則を受けます。最大積載量を超過してしまった場合、重量が1.5倍未満の場合は1点減点と25,500円の罰金が科せられます。1.5倍~2倍未満の場合だと2点減点と30,000円の罰金、2倍以上だった場合には3点と35,000円の罰金が科せられます。
それだけで済むわけではありません。軽貨物の運転手だけではなく荷主(クライアント)も罰を受けます。社会的信用を失いかねないので、必ず最大積載量は守り最大寸法が超える場合は申請を行ってください。
この記事では、軽貨物の最大積載量についてと、最大寸法を超える場合の申請について、そして最大積載量超過の罰則についてご紹介しました。この記事が軽貨物を検討中の方のお役に立てれば幸いです。