配送をまるっとお願いしたいなら企業便がおすすめ
- 2022.08.12配送コラム
-
配送をまるっとお願いしたいなら企業便がおすすめ
これまでは企業間の配送業務は自社で行っていても問題はありませんでしたが、近年では企業間の配送も運送会社に委託する例が増えてきました。
この記事では企業便とは?企業便のメリットや、自社で行うリスクについてをご紹介します。
・企業便を利用する企業が増加している
・企業便の利用をためらう大きな理由
・企業便を外部に委託するメリット
・企業の事情に合わせた企業便の使い方例
・企業便を社員で賄う危険性を認識する企業便を利用する企業が増加している
企業便とは何か?簡単にいえば、企業間で荷物のやり取りを行う方法を企業便といいます。例えばAスーパーで扱う商品を製造メーカーからAスーパーの倉庫へと輸送したり、Aスーパーに倉庫から商品を輸送したりするのが企業便です。つまり同じ企業間で荷物の移動を行うのが企業便としてくくられています。しかし実は最近では、多様な対応が求められるため、企業便も進化を遂げているのです。その一つが企業から消費者へと商品を届ける仕事です。
もちろん従来通りの同じ企業の本店や支店同士の書類のやり取りにも使われています。そしてほとんどが同じ企業の車を使ってこれらの荷物の配送を行っていたのです。
そして企業便だけは他の配送業務のように、運送会社に委託する例が少ない状態でした。
企業便の利用をためらう大きな理由
なぜ企業は企業便の業務委託をためらっているのかというと、特に書類の企業便の場合は情報漏洩を恐れるからです。そのため重要な書類を届ける必要がある場合は、自社のドライバーを使ったり出張のついでに持っていってもらうなどをしているのです。その背景には運送会社を信用して良いのか悪いのかを、どのように判断すれば良いのかがわかりにくいからかもしれません。
確かに情報漏洩は今非常に問題となっているのも事実です。そんな企業におすすめなのが軽貨物事業を行う個人事業主です。なぜならば、個人事業主で仕事を得るのは大変で、厚い信頼が必要になるため秘密厳守はもちろん仕事をきっちりとこなします。
企業便を外部に委託するメリット
秘密を守りたいからこそおすすめなのが軽貨物事業の個人事業主ですが、まずは企業便を委託するメリットがどのくらいあるのかをご紹介します。メリット① 配送の時間を指定できる
配送を依頼する時間帯が深夜帯であったり、早朝であったりした場合でも問題なく配送してもらえます。特に業務を終えた夜に配送をしてもらいたい場合に非常に便利です。
メリット② 配送の人材確保や教育が必要ない
配送のために人材を確保するのは意外と大変です。しかも応募してきたとしても人材教育する時間も必要です。できれば即戦力が欲しい企業にとって、この時間は非常にムダな時間になります。これを業務委託すれば募集する費用もかかりませんし、人材の教育も必要ありません。その分のコストも時間の無駄も省けます。
メリット③ 毎日仕事が無くても委託できる
毎日配送する仕事があればいいですが、企業によっては毎日配送するだけの仕事の量を確保できない場合、配送のために雇った人材の人件費がムダになります。これを業務委託すれば人件費がかかりません。必要なときに必要な配送費用だけを払えばいいので、軽貨物の利用がおすすめです。
メリット④ 新規顧客の獲得を依頼できる
軽貨物事業を行う個人事業主の中には、業務歴が長く多くの企業と関わりを持っている方もいます。中には求める取引先や新規顧客を紹介してもらえるケースもあるのです。信頼が厚い方ほど、こういう企業があったら声かけて欲しいなどの依頼もあるので、企業便の契約をするときにあらかじめ営業年数などを聞いておくのもおすすめします。
メリット⑤ コストの削減が可能になる
メリットの多くにコストの削減が含まれています。例えば人材確保する必要がないので人件費の削減ができ、自社で配送する必要がなくなれば車両の維持費も削減ができます。逆に業務に専念できるので収益がアップする可能性もあります。このように企業便をまるごと依頼すれば、得られるメリットは大きいものなのです。
企業の事情に合わせた企業便の使い方例
どんな企業がどんな仕事の依頼をしているのか、企業便の利用例をいくつかご紹介します。冷蔵・冷凍車の軽貨物に食品の配送や輸送をまるごと委託
最近多い企業便が食品の配送をまるごと軽貨物に業務委託する方法です。この方法は冷凍車・冷蔵車の軽トラックを持っている事業者に、お弁当や食材などを配達してもらう利用方法です。また、こうした冷凍車や冷蔵車だと、山岳地域やお店の少ない地域にお店の商品を販売に行ってもらったり、注文を受けた荷物を配達してもらったりできます。
今まで従業員が行っていた事業、もしくはこれからこうした事業展開をしていきたい企業にピッタリな企業便の利用方法です。
荷物の少ないルート配送をまるごと委託
ルート便を請け負っている運送会社で悩むのが、荷物の量が少ないけれど毎日配達する仕事がある路線です。大型トラックで輸送するとコストがかかってしまうけど、車両を追加するのももったいないです。このようなときに役立つのが軽貨物の企業便で、人件費やトラックにかかる費用に比べれば非常に安く依頼できておすすめします。
また、大型車や中型のトラックには荷物が少ないけれど、今後増える可能性があるといったルートにもおすすめです。
荷物が少ない定期便の配送をまるごと委託
最近利用者が多いのがネットショップで流行っている定期便の商品です。こうした定期便の商品は1カ月に1個同じ日にお届けがあったり、数か月ごとにお届けがあったりします。こうした定期便の商品の困ったところが、お客様が購入した日付がバラバラである点です。同じ商品でもお届けする日が違うので、大きなトラックで輸送するとコストがかかります。
これをまるごと軽貨物に企業便として委託すれば、人件費もかかりませんしお届けしただけの費用で済みます。
企業便を社員で賄う危険性を認識する
ここまで、企業便として軽貨物を利用するメリットと、どんな企業便があるのか委託例をご紹介してきました。それでも自社の社員を利用したいと考える方もいるかもしれません。しかしその考え方は危険かもしれないので、社員で企業便を行う危険性についてご紹介します。まず、企業便を行う従業員の労働時間の問題です。もし朝から仕事をしているのなら労務管理上問題が起こります。
万が一事故でも起こしてしまった場合、労働時間が長すぎたための過労によって事故を誘発なんて話にもなりかねません。こうした労働環境で問題が起こる可能性があるなら、軽貨物の企業便を上手に活用してください。
この記事では、企業便とはなにか?企業便が利用されにくいのはどうしてなのか?そして企業便の幅広い用途、さらに企業便を利用するメリットと社内で賄う危険性についてご紹介しました。この記事が企業便で悩む方のお役に立てれば幸いです。