【個人事業主必見】確定申告は青色と白色のどちらが良い?
- 2022.12.28配送コラム
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【個人事業主必見】確定申告は青色と白色のどちらが良い?
事業主として仕事をしている方が毎年悩むのが確定申告です。
巨大企業であれば当然青色申告を税理士や会計士にお任せして行っていますが、個人事業主の場合は自ら行わなければならないため、できるだけ簡単に済ませたいと思うのは当然かもしれません。しかし本当に簡単に済ませていいのでしょうか?
そこで本記事では、確定申告は青色と白色のどちらがいいのか、その違いについてわかりやすく説明するのでぜひ参考にしてください。・そもそも確定申告とは
・白色申告のメリット・デメリット
・青色申告のメリット・デメリットそもそも確定申告とは
確定申告は1年間の所得と所得に対する税金を算出し、正しい税金を納めるための手続きです。
確定申告には『青色申告』と『白色申告』があり、どちらも翌年の3月までに提出しなければなりません。計算する期間は1月1日~12月31日までの収支です。
確定申告ではすべての収入(事業報酬・株取引での利益・相続・贈与など)を報告する義務があり、家族構成によっても税金が変わるので毎年同じではありません。では次に青色申告と白色申告の違い・メリット・デメリットをご紹介します。
白色申告のメリット・デメリット
白色申告は計算や手続きがシンプルです。
簡単にいえば収入と支出がを記入して提出するといったイメージです。
収支の内訳はありますが細かく記載する必要がないため、時間もかからず手軽なのがメリットとなります。デメリットとしては『特別控除がない』点です。
また、赤字が出た場合には繰り越しができないのもデメリットかもしれません。
とくに収入が安定していない業種の場合には、赤字と黒字の相殺ができないのはデメリットかもしれません。もし個人事業主などの場合で収入が安定していない場合は、赤字の相殺が3年繰り越せる青色申告の方がおすすめです。
青色申告のメリット・デメリット
青色申告は細かく収支の内訳を記載しなければなりません。
そのためには『正規の簿記の原則に従って作成された帳簿』が必要です。
一番大きな違いは『開業届』『青色申告承認申請書』を税務署に提出しなければならない点です。メリット① 最大65万円の特別控除
青色申告は最大65万円を所得から差し引いて税金の計算ができます。
仮に1,000万円の収入があったとして白色申告の場合は1,000万円ですが、青色申告の場合は935万円で計算します。もちろん最大65万円なので必ずとはいえません。
またe-Taxの利用や電子帳簿保存をしていない場合には最大55万円の控除です。
65万円だとしても税額が軽くなるのでお得感はあります。メリット② 家族への給料を経費に計上
自営業ではよくあるのですが、家族と一緒に事業を行うケースでは、家族に支払う報酬も経費として計上できます。
ただし全ての報酬を経費として計上できるわけではなく条件の範囲内となります。しかし計上できれば節税にはつながりますので、家族が従業員として働いている場合には青色申告をした方がお得です。
メリット③ 30万円未満の固定資産が全額経費に
固定資産とは仕事で使用するパソコンや機材などをあらわします。
白色申告では減価償却として扱わなければならず、購入金額を経費として認めてもらえませんが、青色申告では30万円未満なら経費として認められます。メリット④ 家賃・電気代を経費に加算
個人事業主の方で自宅で仕事をしている方の場合、電気代・家賃・水道代・通信費(インターネット)なども経費として計上できます。
もちろんすべてではなく事務所として使用している分の計算はされます。しかし白色申告では一部のみでは認められず50%を占めていなければ認められません。
とくにこれからは燃料費の高騰で電気代やガス代が上がる可能性があるので、節税を考えたら青色申告の方がお得かもしれません。青色申告のデメリット
ここまで、白色申告と青色申告をご紹介しました。
青色申告では白色申告には無い控除を受けることができるのが大きな違いです。2種類の申告方法の違いを理解した上で、青色申告と白色申告のどちらで申告を行うか決めるようにしましょう。
ここまで、白色申告と青色申告をご紹介しましたが、簡単な分メリットが少ない白色申告よりも、難しいけどメリットが多い青色申告の方がいいとわかりました
最初は難しくて何度も修正したり時間がかかります。しかし一度慣れてしまえばそれほど時間もかかりません。節税もできるのでぜひ青色申告にチャレンジしてみてください。