【規制緩和】黒ナンバーの取得で軽乗用車で軽貨物配送!
- 2023.01.30配送コラム
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【規制緩和】黒ナンバーの取得で軽乗用車で軽貨物配送!
これまで軽貨物は軽バンか軽トラックに限られていました。
しかし2022年10月からは軽乗用車でも軽貨物として登録できるように緩和されます。本記事では軽乗用車で軽貨物を行う際に必要な黒ナンバーについて紹介します。
・2022年10月から軽貨物の規制緩和の施行内容
・軽貨物規制緩和のメリット
・軽貨物規制緩和のデメリット
・黒ナンバーの取得は必要か否か
・黒ナンバー取得の手順を紹介2022年10月から軽貨物の規制緩和の施行内容
2022年10月以前は軽貨物事業は、軽バンや軽トラックなどの荷物を輸送するのに適した車両のみに黒ナンバーを許可していましたが、一般的な軽乗用車でも軽貨物として利用できるように規制が緩和されました。以前も軽乗用車を軽貨物用として使用できなかったわけではありません。しかし以前は軽乗用車を軽貨物として使用するために、後部座席を取り外すなどの車両の改造が必要でした。これが規制緩和によって不要となります。
軽乗用車を軽貨物として使用するためのハードルが下がったため、事業のために軽バンや軽トラックを購入する必要がなくなり、現在所有している軽乗用車で仕事ができます。ただし軽乗用車を貨物用とするには以下の条件があります。
・「定員者数」-「乗車数」×55kg
つまり定員数が4人の場合で運転手一人の場合、4人-1人(運転手)×55kg=165kgとなるため、積載できる荷物の重量は165kgまでとなります。
軽貨物規制緩和のメリット
軽貨物規制緩和による最大のメリットは、なんといっても参入のしやすさです。以前は軽貨物用の改造や軽バン・軽トラックなどの購入費用がかかりました。しかし規制緩和により初期費用が大幅に減ります。軽乗用車を所有している方は、別に車両を用意する必要がありません。これも大きなメリットです。
軽貨物規制緩和のデメリット
規制緩和により軽貨物事業への参入者が増加する可能性があります。そのため競争率が上がってしまうのがデメリットかもしれません。たとえば賃金の低価格化が懸念されます。誰でも参入できるようになるため、中には他の軽貨物より安い料金で荷物の輸送をする事業者が増えると、それだけ価格競争が激化してしまいます。今は軽貨物の事業者の数が少ないですが、業者が増えるとバランスが崩れる可能性もあります。
そのため軽貨物事業全体の料金の低下や競争が厳しくなる可能性があるのがデメリットです。
黒ナンバーの取得は必要か否か
軽乗用車で軽貨物事業に参入するためには黒ナンバーの登録が必要です。国土交通省の概要によると使用本拠の位置(営業所住所)を管轄する運輸支局に、軽貨物自動車運送事業の経営届出を行い、軽自動車検査協会で黒ナンバーの発行を受けるとあります。なので軽貨物事業への参入へのハードルが下がったとはいえ、必ず黒ナンバーの取得が必要となります。
黒ナンバー取得の手順を紹介
ここでは、黒ナンバーを取得するまでの手順についてわかりやすく解説しています。新たに参入を検討している方はぜひ参考にしてください。・営業所(事務所)と車庫(駐車スペース)を用意する
・事務所の所在地の管轄の運輸支局に経営届・運賃届を提出
・事業用自動車等連絡所をもらう
・車検証書換書類を作成
・軽自動車検査協会で車検証とナンバープレートを変更軽貨物事業への参加条件が緩和されたため、参入しやすくなった面は非常に良いですが、反面最初のうちは参入者が増えて混乱する可能性もあります。メリットだけではなくデメリットも考慮する必要があるのです。しかし今は軽貨物の需要が高いため、信頼を勝ち取れれば安定した仕事の確保と収入の確保が見込める業界でもあります。ただし適正な価格の設定など過酷な労働条件にならない工夫は必要です。