個人事業主は税務調査に要注意

個人事業主は税務調査に要注意
2023.10.18配送コラム

個人事業主は税務調査に要注意

軽貨物ドライバーが扱う荷物の量は、年々増加しています。ドライバーの過剰労働が話題になることもあり、1日の仕事をこなすのが精いっぱいという方も多いでしょう。

しかし、確定申告は慎重におこなってください。「期日を過ぎていた」「忙しすぎて計算を間違えていた」など不備がある場合、個人事業主でも税務署から税務調査が入ることがあります。

・税務調査とは
・軽貨物ドライバーは税務調査が入りやすい職種
・経費は多くのドライバーが間違いやすい

税務調査とは

税務調査は、税務署によっておこなわれるものです。
正しく申告・正しく納税しているかを確かめるのが目的です。

調査方法は主に2種類あります。
・任意調査:もっとも一般的な調査です。事前に税務著から日時の連絡があるので、調査当日までに必要書類を準備しておきましょう
・強制調査:脱税の疑いがあるときにおこなう調査です

普通に働いて普通に申告している方なら、任意調査がほとんどでしょう。調査当日は、必要に応じて書類を提示しながら、調査官の質問にしっかり回答してください。

軽貨物ドライバーは税務調査が入りやすい職種

軽貨物ドライバーは、税務調査が入りやすい職種として知られています。その理由は、正しく確定申告できていないドライバーが多いからです。

令和1年度、国税庁は『事業所得を有する個人の1件あたりの申告漏れ所得金額が高額な上位10業種』のランキングを公表しました。そのデータによると、10位以内にドライバー職が3つもランクインしているのです(5位:特定貨物自動車運送、7位:貨物系車両運送、8位:ダンプ運送)。

経費にできるもの・できないものなど、確定申告の計算方法は意外にややこしいものです。個人事業主で、しかも確定申告に慣れていない方だと、誤ったまま計算してそのまま提出することもあるでしょう。

意図的ではなくても、税務調査の結果によってはペナルティが課されることがあるので、少しでも不安があれば税理士に任せることをおすすめします。

経費は多くのドライバーが間違いやすい

個人事業主のドライバーに対する税務調査では、経費の扱いに焦点が当てられることがほとんどです。
ドライバーによっては「経費」として以下のものを計上することがありますが、これらは経費としては計算できません。
・交通違反時の反則金
・自分の生命保険料
・プライベートのガソリン代 など

経費を水増ししたと思われないためには、証拠が不可欠です。確定申告が終わっても、数年間はレシートや領収書類をしっかり保管しておきましょう。

また、「売上の計上漏れ」もよく指摘されがちです。
売上とは、口座に入金されたときではなく、契約した日(サービス提供を開始した日)に計上するものです。
特に、年をまたいで入金される案件はご注意ください。

個人事業主の軽貨物ドライバーに税務調査が入ることは珍しくありません。
レシートや領収書など証明できるものを揃えておけば、調査官からの質問にもしっかりと返答できるでしょう。

確定申告に少しでも不安があれば、税理士に任せるのもひとつの方法です。
正しく申告して、毎日堂々と働きましょう。