初めてでも簡単!個人事業主の確定申告の準備

初めてでも簡単!個人事業主の確定申告の準備
2024.01.10配送コラム

初めてでも簡単!個人事業主の確定申告の準備

最近は企業に就職せず自分で事業を始める方が増えています。特に新型コロナウイルスが流行してからは、自宅でできる仕事を選ぶ方も増えました。本記事では個人事業主と確定申告について紹介します。

できるだけスムーズに確定申告を行うための準備なども紹介するので、初めて確定申告を予定している個人事業主の方はぜひ参考にしてみてください。

・個人事業主も確定申告をしなければならない
・青色申告と白色申告はなにが違うのか
・個人事業主の確定申告までの流れ
・確定申告書を提出する方法は4つ

個人事業主も確定申告をしなければならない

企業に勤めている間は会社で確定申告を行うため、個人で確定申告をする必要はありませんでした。しかし個人事業主は自分で毎年確定申告を行うのが義務です。

また、個人事業主であっても確定申告が必要なケースと不要なケースも事前にチェックしておく必要があります。

確定申告が必要なケース

年間の所得が48万円以上ある個人事業主の方は確定申告が必要です。個人事業主として副業している場合は、お給料以外の所得が年間20万円を超える場合も確定申告が必要です。

48万円は基礎控除額で、売り上げから48万円と社会保険料控除や医療費・生命保険なども控除の対象となります。

確定申告が不要なケース

年間の所得が48万円以下の方は基礎控除の48万円があるので確定申告の必要はありません。副業で20万円以下の場合も申告する必要はありません。

青色申告と白色申告はなにが違うのか

青色申告は管轄の税務署長から承認を受けた場合に行います。税法上の優遇を得られるのですが、定められた条件をクリアしていなければなりません。条件は以下の通りです。

・複式簿記による帳簿
・仕訳帳
・総勘定元帳
・損益計算書
・賃借対照表

の作成や帳簿付けが行われていることです。個人事業主としてはかなり大変な条件ですが、条件を満たせば最大で65万円の控除が受けられます。

一方白色申告は、法人でも個人事業主でも事業を行う以上必ず必要な確定申告です。手続きは青色申告より簡単です。

個人事業主の確定申告までの流れ

初めて確定申告を行うのは大変だと感じるかもしれませんが、あらかじめ準備しておけば問題はありません。ここでは個人事業主の確定申告をスムーズに行うための準備を紹介していきます。

①開業届を提出する

まずは税務署に個人事業主として登録します。これが「開業届」です。開業した日から1カ月以内に開業届を提出しなければなりません。開業届は国税庁のホームページからダウンロードできます。

または税務署でも書類を手に入れられるので、可能な方法で開業届を入手して提出してください。

②確定申告に必要な書類を集める

青色申告の場合は以下の通りの書類が必要です。

・確定申告書
・青色申告決算書
・控除が必要な場合は控除に関する書類
・取引先からの支払調書
・源泉徴収票(別途給与所得がある方)
・マイナンバーに関する書類

白色申告の場合は以下の通りの書類が必要です。

・確定申告書
・収支内訳書
・控除が必要な場合は控除に関する書類
・源泉徴収票(別途給与所得がある方)
・マイナンバーに関する書類

確定申告書を提出する方法は4つ

個人事業主の確定申告書を提出する方法は種類あります。青色申告でも白色申告でも同じです。

①税務署に直接持って行く方法

確定申告書を作成したら税務署に直接行って窓口へ提出する方法が一つ目の方法です。この方法は出向く手間がかかりますが、書類に不備がないかどうかをその場で確認してもらえます。

万が一ミスがあった場合はその場で修正して提出できるため、のちのち「ここが間違っています」などと送り返される心配もありません。初めての方はチェックも含めて直接提出するのもいいかもしれません。

②郵便で郵送する方法

確定申告書には税務署の住所なども記載されていますので、作成した確定申告書や領収書などを同封して郵便で郵送する方法もあります。時間がなくて税務署に直接いけない方に重宝する方法ですね。

しかし記載ミスなどがあった場合は郵送で送り返され、訂正した後で再び郵送する必要があります。

③税務署の時間外収拾箱への投函

税務署がやっている時間帯にどうしても持参できない場合は、税務署にある時間外収拾箱に投函する方法もあります。郵便で郵送する方法と同様に不備がある場合には訂正して再提出が必要です。

④e-Taxを利用する方法

e-Taxはインターネットを介して確定申告を行う方法です。青色申告で最大65万円の控除を受ける方は、必ずe-Taxで確定申告する必要があるので気を付けてください。

個人事業主デビューをしたのなら、毎年の確定申告は必ず行わなければなりません。しっかり申告をすれば節税にもつながります。事業を長く続けるためにも必ず確定申告を行いましょう。

自分で行うのはめんどうだと感じるかもしれませんが、メリットもありますし慣れてしまえば毎年恒例の業務のひとつになるはずです。