どこが違う?一般貨物運送と軽貨物運送の違いを解説

どこが違う?一般貨物運送と軽貨物運送の違いを解説
2024.05.27配送コラム

どこが違う?一般貨物運送と軽貨物運送の違いを解説

個人で仕事を始めたいと考えている方にとって、参入しやすさから軽貨物事業を検討している方が増えています。ところで一般貨物運送と軽貨物運送の違いをご存知でしょうか。

本記事では、一般貨物運送と軽貨物運送の違いについて、わかりやすく紹介していきます。

・使用する車両が違う
・ナンバーの色が違う
・開業するための営業車の数が違う
・扱える仕事の量や範囲も違う
・軽貨物運送は一般貨物運送より開業しやすい

使用する車両が違う

一般貨物運送と軽貨物運送は車両が違います。一般貨物運送で使用するのは「軽自動車また二輪の自動車以外の車両」です。

つまり普通車・小型トラック・中型トラック・大型トラック・トレーラーなど大型のトラックなども含まれています。一方で軽貨物運送は軽自動車と小型自動二輪のみです。

ナンバーの色が違う

一般貨物運送に使用する車両に対する営業ナンバーの色は「みどり色」です。普通車であってもトラックであっても、営業用の車両のナンバープレートはみどり色と決められているのです。

一方の軽貨物運送に対する営業ナンバーの色は「くろ色」です。黒のプレートに黄色でナンバーが記載されています。これも一般貨物運送と軽貨物運送の違いとなります。

開業するための営業車の数が違う

運輸支局に営業の届出を行う場合、軽貨物運送の場合だと車両が1台しかなくても登録が可能となっていますが、一般貨物運送の場合は1台では登録できません。

一般貨物運送で営業の届出を行う場合には、最低でもトラックなど車両が5台なければ登録はできないのです。これも軽貨物運送と一般貨物運送の違いですね。

扱える仕事の量や範囲も違う

一般貨物運送の場合、1営業所ごとに最低でも5台以上のトラックが必要なだけではなく、トラック台数以上のドライバーがいなければなりません。しかもドライバーだけいればいいわけでもないのです。

運行管理者や整備管理者も必要ですし、広い車庫なども必要になってきます。その代わり一般貨物運送は多くの荷物の輸送や距離に関係なく輸送もでき、軽貨物では難しい重量物の配送も可能です。

一方の軽貨物運送の場合、車両は1台ドライバーも1名でも問題ありません。これが軽貨物運送に個人事業主が参入する大きな理由ともなっています。

軽貨物運送は一般貨物運送より開業しやすい

近年、大手運送会社ではドライバー不足と2024問題が重なり、軽貨物事業者に荷物の輸送依頼が増加しています。大手運送会社も軽貨物を始めるよりも、依頼した方がコストが安いのもあるようです。

こうした背景から、軽貨物運送に参入する方の数は増加傾向にあります。というのも軽貨物の営業の届出は一般貨物運送よりスピーディーで開業しやすいからです。

会社に縛られず安定した収入を得たいと思っている方にはおすすめの仕事です。

企業として運送会社の設立を検討しているのであれば、一般貨物運送として届出を行う必要があります。ドライバーなどの確保ができる方は協力して起業するのもいいかもしれません。

一方で、自由な働き方で稼ぎたいと考えている方は、個人事業主として軽貨物事業へ参入を検討しているでしょう。どちらにしても開業するには手続きが必要なので、悩むこともあるかもしれません。

そんなときには全てを一人で行うのではなく、プロに助けを求めるのも重要なポイントです。この記事が、これから運送事業に参入を検討している方のお役に立てれば幸いです。