軽貨物の事業スタートは他事業よりスピーディー

軽貨物の事業スタートは他事業よりスピーディー
2024.05.29配送コラム

軽貨物の事業スタートは他事業よりスピーディー

ここ数年の間に企業や個人事業主の軽貨物事業への参入数が増え続けています。その理由に軽貨物は事業をスタートさせやすいのがあげられます。

実は他の事業に比べても開業しやすく手続きもスピーディーなため、参入する事業者の数は増えていくと予想されます。本記事では個人で配送業を始めたい方のために、軽貨物事業開業について紹介します。

・軽貨物事業の開業者が増えた理由
・軽貨物事業者になるための手続きと流れ
・安定した収入を得るためのポイント

軽貨物事業の開業者が増えた理由

軽貨物事業を開業する方が増えた理由の一つが、個人のネットショップ利用増加による配送量の急増です。ほかにも個人事業主として起業する方が増えたのも理由の一つです。

さらに付け加えると、軽貨物事業の開業は他の事業の開業と比べると手間が少なく、スピーディーに開業できるからです。事業を始めたいと考えている方にとってこれは大きなメリットです。

開業するための手続きも他事業よりもわかりやすく、必要な資格も普通自動車の運転免許があればどなたでも開業手続きが可能です。

軽貨物事業者になるための手続きと流れ

ここでは軽貨物事業者になるための手続きと、必要な書類や資格など準備について紹介していきます。

①配達に使用する軽貨物車両の駐車場の確保

配送で使用する軽バンを駐車しておく駐車場の確保が必要です。事業で使用するための駐車場までの距離ですが、営業所から駐車場までの距離が2km以内である必要があります。

基本的に営業所・休憩所・仮眠施設が必要です。個人事業主の場合は自宅の駐車場や、自宅から2km以内の場所に駐車場を確保してください。当然ですが車庫証明を取得する必要があります。

②軽貨物車両を用意する

まずは軽貨物事業で使用する軽貨物車両の確保をします。軽貨物事業で使用が許可されているのは軽バン・軽トラックです。しかし荷物を配送するのであればバンタイプの軽バンを使用するのをおすすめします。

購入するのが難しいのであれば、最初はレンタカーを利用して収入が安定してきたら車両を購入するといった方法もあります。自分に合った方法で配送に使用する系車両を入手しましょう。

また、2022年10月からは5ナンバーの軽乗用車も黒ナンバーの取得ができるようにはなっています。それ以前のようなリアシートを外すなども必要はありません。

③任意保険と貨物保険に加入する

車両は自賠責保険(強制加入)のほかに『任意保険』と『貨物保険』に加入しておきます。任意保険は、万が一人身事故や物損事故を起こしてしまったり巻き込まれてしまったりした時に必要です。

貨物保険は配送の際に事故を起こしたり巻き込まれたりした時に、配送している荷物に対しての補償を受けられる保険です。事故には十分気を付けて配送を行うのは基本ですが、備えておけば役立ちます。

④軽貨物運送事業者の登録し黒ナンバーを取得する

軽貨物運送事業者の車両ナンバーは黒ナンバーです。軽貨物運送事業を行うためには黒ナンバーの設置が義務付けられているので必ず取得しなければなりません。

黒ナンバーを取得するためには以下の書類が必要です。

・貨物軽自動車運送事業経営届出書
・運賃料金設定届出書及び運賃料金表
・車検証コピー
・完成検査終了証(新車の場合)

作成した書類が揃ったら運輸支局に経営届と運賃届を提出し、事業用自動車等連絡書を取得します。最後に軽自動車検査協会で書き換えた車検証と黒ナンバーを取得します。

⑤税務署に開業届を提出

個人事業主の場合は税務署に開業届を提出します。ここまで手続きが終わればいよいよ軽貨物事業者として仕事を開始できるようになるのです。

安定した収入を得るためのポイント

軽貨物事業者の数は年々増えています。つまりそれだけ競合がいることになるわけです。安定した収入を得るためには競合に勝たなければなりません。

手っ取り早い方法として、配送料金の価格設定を低めにする方法があります。しかし配送料金を安くすると収支のバランスが崩れやすいのでおすすめしません。

独自のサービスや他社にはない付加価値を付けることで顧客数を増やし、安定した収入へとつなげるのが重要なポイントです。

ここまで、軽貨物事業の開業のしやすさについてと、開業するための手順や準備について紹介しました。誰でも参入しやすい業種なので人気があるのも事実です。

だからこそ長期安定を見越した事業計画をしっかりと立てて、やりがいのある仕事にしてください。この記事がそのお役に立てれば幸いです。