個人のネットショップ利用が急激に増加した今、軽貨物事業者はなくてはならない存在になりました。大手運送会社も自社で軽貨物を始めるより個人に委託した方がメリットがあるからです。

一方個人の軽貨物事業者も、大手運送会社の仕事を受託するのは大きなメリットとなります。個人の軽貨物事業者にとって自分で仕事を探すのは意外と大変で、最初は本当に苦労する方もいます。

そんな中で注目を集めているのが企業便です。軽貨物事業者にとっては収入も仕事も得られる形態なので詳しく説明します。

企業便は一般的な配送業務とは少し違います。一般の配送業務では企業への配送もあれば個人宅への配送もあります。しかし企業便では個人宅への配送は一切行いません。

例をあげると企業内で使用する文房具などを販売している大手企業がありますが、企業から必要な文具などを注文が入り配送を行います。この配送を軽貨物事業者が担当するわけです。

つまり企業便は企業間もしくは企業への配送のみを扱う形態のお仕事です。実はこの仕事は非常に安定した仕事量を確保できるとして人気があります。

企業便で配送するのは「ウォーターサーバーの水」「文具」「お弁当」「書類」などの他、工場から店舗への配送なども含まれます。

企業便をおすすめするのは、個人宅への配送業務が苦手な方です。個人宅が嫌なのではなく、実は個人宅への配送には道に詳しくないとスムーズに配送ができないものです。

しかも一度だけしか配送しないケースも多いため、一向に道を覚えられないといった方もいるようです。そんな方には企業便がおすすめです。

また、季節を通して安定した仕事量を確保したい方におすすめです。企業便なら閑散期も繁忙期も変わらず安定した仕事量を確保できます。

企業便のメリットは大きく分けて3つあります。自分に合うかどうかをチェックしてください。

安定した収入があり見通しがきく

企業便のメリットはなんといっても安定した収入を得られる点です。他の配送形態だと仕事量に変動があるケースもあります。ご家族がある方には収入が安定する企業便がおすすめです。

また、安定した収入があれば将来の見通しもしやすくなります。

仕事量の確保ができる

企業便は企業に向けての配送業務なため、仕事量にばらつきが出にくい形態です。1年を通して安定した仕事量を確保できるのは大きな魅力です。

配送先が同じなので覚えやすい

全く同じとはいかないケースもありますが、だいたい配送先が決まってくると道も覚えやすくて仕事がスムーズに行えます。これも大きなメリットだといえます。

企業便はメリットが非常に大きい配送形態ですが、デメリットもしっかり知っておく必要があります。企業便のデメリットは車両の整備点検費用や車検費用などの経費がかかる点です。

就職しているわけではないため、車両にかかる費用は保険を含んで自分で支払う必要があります。また、万が一事故などで仕事ができない場合も保証がありません。

ある程度仕事量が確保できて安定した収入になったら、休業保険などに加入するなど備えが必要です。