軽貨物の雇用と委託の違いとメリット・デメリット

軽貨物の雇用と委託の違いとメリット・デメリット
2024.08.14配送コラム

軽貨物の雇用と委託の違いとメリット・デメリット

増え続ける個人のネットショップの利用による物流業界のドライバー不足は深刻な問題です。そんな物流界の救世主ともいえるのが軽貨物ですが、雇用と委託で悩む事業者もいるかもしれません。

そこで本記事では、軽貨物の雇用と委託の違いとそれぞれのメリットそしてデメリットについて紹介していきます。

・軽貨物の雇用とはなにか
・軽貨物雇用のメリット
・軽貨物雇用のデメリット
・軽貨物の委託とはなにか
・軽貨物委託のメリット
・軽貨物委託のデメリット

軽貨物の雇用とはなにか

軽貨物の雇用とは、自社に軽貨物車両を保有して軽貨物ドライバーを雇う事を意味しています。軽貨物ドライバーに仕事を委託して業務を行うわけではないため、利便性は良いと言えるかもしれません。

必要に応じて他社に依頼する必要がないため、依頼する手間が省けるだけではなく臨機応変に対応が可能です。ただしドライバーを雇う必要があり、車両の確保が必要になります。

軽貨物雇用のメリット

顧客に対しての満足度を上げる事ができます。お客様の要望に応じやすくなるため会社としてのイメージのアップにもつながります。

雇用なので専属ドライバーとして軽貨物が利用できるのも大きなメリットかもしれません。また、委託のように他社の荷物と混載する心配がないため、誤配などの問題も起りにくくなります。

ドライバーにとっても自分で仕事をとる必要がないため、仕事を探す手間が省けるのも大きなメリットとなります。経費が企業持ちというのも仕事がやりやすいです。

軽貨物雇用のデメリット

雇用のデメリットとしては企業側としては人件費そして車両の保持に費用がかかる点です。特に人件費については保険制度への加入費用もかかります。

車両についても車検や点検費用はもちろんですが、部品代や自動車保険などの費用もかかります。これも企業側としてはデメリットです。当然ですが燃料費の負担も増えていきます。

ドライバーとしてのデメリットについては個人で仕事をしていた時より自由度が低い点です。また、仕事量が多くても少なくても収入に変化はありません。

軽貨物の委託とはなにか

委託とは企業で軽貨物車両とドライバーを確保せず、個人や他の事業者に委託して配送業務をお願いする方法です。自社で車両の保有をする必要もドライバーを雇用する必要もないため、委託を選ぶ企業も増えています。

専属で委託すれば自社の荷物だけを扱ってくれるので、他社の荷物との混載による配送ミスの心配もありません。企業にとってはメリットが多いのが特徴です。

もちろん委託されるドライバーにとってもメリットがないわけではありません。

軽貨物委託のメリット

企業側が軽貨物を委託する際のメリットは雇用よりも多いのが特徴です。ドライバーを雇うわけではないので人件費の必要がありません。人件費がかからないのは大きなメリットです。

当然ですが軽貨物車両を保有する必要がありません。車両の点検業務も不要ですし、車検費用も必要もなく保険代なども全く必要ないので経費がかかりません。

万が一配送中に事故があった場合でも委託業者にお任せできるのもメリットです。委託ドライバーになるメリットとしては自由度が高く、働けば働くほど収入が多くなるのがメリットです。

軽貨物委託のデメリット

企業が軽貨物委託を行うデメリットは料金が高くなるケースがある点です。例えばスポット便などのように時間指定をした場合や、長距離になってしまった場合に料金が高くなります。

委託される側のデメリットとしては、万が一の事故の場合は自分で処理する必要がある点です。特に個人事業主の場合は社会的な信用を得るのに時間がかかる点もデメリットです。

さらに開業手続きなども全て自ら行わなくてはならない点や、車両の準備そして点検や車検などの費用がかかる点がデメリットです。

ここまで、軽貨物の雇用と委託の違いとそれぞれのメリットとデメリットについて紹介してきました。どちらもメリットデメリットがあるものなので、自分に合った方法で仕事をしましょう。

需要が高い業種でもあるので、委託を選んでもメリットの方が高い仕事です。資金や手続きにかかる時間や手間が惜しくないなら、委託でお仕事をされてみてはいかがでしょうか。