軽貨物ドライバーが年々増加する理由と今後

軽貨物ドライバーが年々増加する理由と今後
2024.09.23配送コラム

軽貨物ドライバーが年々増加する理由と今後

軽貨物ドライバーに転職する方が年々増加傾向にあります。なぜ今軽貨物ドライバーが増加しているのか、その理由をご存知でしょうか。

そこで本記事では、軽貨物ドライバーが年々増加する理由と、これからも増え続けるであろう軽貨物ドライバーや事業者が気を付ける点を紹介していきます。

・軽貨物ドライバーが年々増加する理由
・軽貨物ドライバーはどのくらい増加した?
・軽貨物ドライバーになるのは意外と簡単
・開業しやすいからこそ事故には注意が必要

軽貨物ドライバーが年々増加する理由

運送業界では、毎年軽貨物ドライバー(個人事業主を含む)が増加しています。その勢いは落ちる事はなく続いているのです。増加し続けている要因の一つが2024年問題です。

これまであらゆる業界で働き方改革が行われてきました。そんな中運送業界にも働き方改革の波が押し寄せ、時間外労働が短縮されることとなりました。これが一番大きな理由ですね。

ドライバーの労働時間が減っても荷物の量は減りません。そこで大手運送会社では軽貨物ドライバーに仕事を依頼するケースが増えたわけです。

また、他にも大手運送会社のドライバー不足も大きな理由です。ドライバーの高齢化と新規のドライバーが不足しているため、軽貨物ドライバーへの依頼が増えたのです。

軽貨物ドライバーはどのくらい増加した?

ここで気になるのが軽貨物ドライバーはどのくらい増加したのかです。政府の調べによると2015年には約15万4千ほどの軽貨物ドライバーでしたが、2020年になると約17万7千に増加したのです。

たった5年で約2万3千も軽貨物ドライバーが増えた事になります。実は軽貨物事業を行う企業が増えたのではなく、その大半が個人事業主である点にも大きな注目が集まっています。

それまでは軽貨物ドライバーといえば『赤帽』などのようなフランチャイズが多かったですが、最近では個人が軽トラックや軽バンを活用して事業を開始しているケースが増加しているのです。

軽貨物ドライバーになるのは意外と簡単

なぜ増加し続けている軽貨物ドライバーに個人事業主が多いのでしょうか。それは個人で軽貨物ドライバー事業を開始するのが意外と簡単だからです。車と駐車場があり営業所(自宅可)があれば登録できます。

登録するための書類も比較的簡単に作成できるのも個人の軽貨物ドライバーが増える理由です。運転免許があって車と駐車場と営業所があれば登録でき、費用も手続きも簡単なので参入しやすいのです。

しかも仕事量も意外と確保しやすいのも増加する理由かもしれません。もちろん簡単だからといって安定した仕事量を確保するのは決して簡単ではありません。荷主との信頼関係を築くのも重要です。

しかし、個人事業主として長期的に安定した収入と仕事量を確保したい方にはおすすめの仕事ではあります。

開業しやすいからこそ事故には注意が必要

軽貨物ドライバーになるためのハードルが低いので転職を希望する方も多いかもしれません。個人で仕事をすればある程度の計画が立てられるのも大きな魅力です。しかし気を付けなければならない点があります。

それは軽貨物ドライバーが増加傾向にあると同時に、軽貨物ドライバーが事故を起こしたり事故に巻き込まれる危険性も高くなるからです。実際に2022年上半期に軽貨物ドライバーが原因の重大事故も増えています。

中には命に関わる重大事故が発生した例もあるため、運転には十分に気を付けて作業を行う必要があります。保険への加入やもしもの際の備えなどはしっかりと行いましょう。

ここまで、軽貨物ドライバーが年々増加している理由をいくつか紹介しました。しかし一方で誰もができる仕事なだけに事故が増えているのも事実です。個人だと特に労働時間が長くなるからかもしれません。

ですが普段から仕事量のコントロールをしっかりと行い、事故を防いで信頼を勝ち取れば生涯安定的な仕事の確保ができる仕事です。軽貨物ドライバーを目指しているなら事故に気を付けて信頼を勝ち取ってください。