確定申告を税理士に依頼するメリットとタイミング

確定申告を税理士に依頼するメリットとタイミング
2024.09.25配送コラム

確定申告を税理士に依頼するメリットとタイミング

企業に勤めている方は何もなければ確定申告をする必要はありません。しかし個人事業主へと転職すると、毎年確定申告を行わなければなりません。収入が少ない場合、多くは自分で申告しますよね。

しかし仕事に集中したい方にとって、確定申告は時間や手間がかかってしまうので大変です。そこで税理士への依頼を検討します。本記事では税理士に確定申告を依頼するメリットや費用について紹介していきます。

・確定申告を税理士に依頼する3つのメリット
・確定申告を税理士に依頼するデメリット
・確定申告を税理士に依頼するボーダーライン

確定申告を税理士に依頼する3つのメリット

まずは税理士に確定申告を依頼するとどんなメリットがあるのかを知る必要があります。ここでは3つの大きなメリットを紹介するので是非参考にしてみてください。

書類作成にかかる手間や時間を省ける

確定申告は毎年行わなければならないものです。前年の収支を正しく申告して払うべき税金を計算するからです。そのためには毎月の収支を記帳しなければなりませんし、領収書などの全て取っておく必要があります。

記帳は毎日行い毎月間違いなく計算をしなければならず、確定申告はそれら全ての帳簿や領収書などを元に書類を作成して決まった月に申告しなければなりません。

簡単に思えますが毎日記帳を行い、月ごとに計算をして毎年申告をするのには時間や手間がかかります。税理士に依頼すればこれらの手間が省け仕事に集中できるのがメリットの一つです。

書類作成時のミスが少ない

確定申告を行う場合、作成する申告書にミスがあった場合は修正が求められます。白色申告の場合はそんなに難しくはありませんが、青色申告になると必要な書類も増えるのでミスしやすくなります。

慣れればいいというものではなく、毎年一度しかない申告なため覚えるのが非常に難しいです。絶対にミスしないで行うのは至難の業かもしれません。

しかし税理士に依頼すればこれらの申告でミスを指摘される事もほぼありません。また、万が一ミスがあったとしても税理士が修正してくれるので時間も手間もかかりません。これも大きなメリットです。

節税のアドバイスを受けられる

税理士は申告などを依頼するだけではなく、お金に関するプロでもあります。節税のために税理士を雇う企業が多いのも事実です。もちろん依頼の範囲内のお金の相談も可能です。

会社の経費をどのように削減すべきなのかや、節税を行うにはどんな事に気を付ければいいのかなどのアドバイスが受けられるのもメリットです。

確定申告を税理士に依頼するデメリット

確定申告や節税のアドバイスを受けるのに適している税理士ですが、依頼するデメリットが全くないわけではありません。一番の大きなデメリットが費用がかかる点です。

税理士も仕事として依頼を請けている以上は費用がかかるのは当たり前ですよね。しかし税理士に依頼したら法外な金額がかかるのでは?と不安になる方がいないとも限りません。

そこで確定申告に絞って依頼を行った場合、おおよその費用は年間で10万円~20万円の範囲で考えておきましょう。幅があるのは税理士によって依頼の範囲が変わるからです。

また、毎月の帳簿への記帳を依頼した場合には、年間およそ40万円程度の費用を予算として考えておけばいいでしょう。

確定申告を税理士に依頼するボーダーライン

確定申告を税理士に依頼するためには費用がかかります。そのため税理士に依頼するボーダーラインを知っておく事も重要ですね。ここではいつ税理士に依頼すべきかを紹介します。

白色から青色申告に変える時

個人事業主としてスタートする場合、最初から税理士に依頼する方はあまりいないかもしれません。多くは軌道に乗るまでは自分で白色申告を行います。

白色申告は簡単な申告なので初めて確定申告を行う方に適しています。ただし仕事が軌道に乗ってある程度安定した収入になったら、青色申告をした方が節税対策が行えます。

青色申告を行えば55万円の所得控除が受けられ、e-TAXで申告すれば65万円の所得控除が受けられます。しかし青色申告は複式簿記による記帳をして決算書として損益計算書以外に賃借対照表も必要です。

これらの書類はかなり時間がかかりわかりにくいため、プロに依頼する方が仕事に集中できます。

売り上げが消費税の申告が必要になった時

青色申告に切り替えるタイミング以外にも、年間1000万円を超える収入になったら消費税を支払う必要があります。初めての方が消費税の計算をするのも意外と大変です。

そのため消費税を治める必要が出たタイミングで税理士に依頼する方が多いのも事実です。

取引量が急激に増えて安定した時

近年、個人事業主で軽貨物ドライバーなどを始める方が増加しています。信用を得られれば仕事量がどんどん増えていく仕事の一つでもありますが、仕事量が増えてきたタイミングで依頼するのもおすすめです。

毎日の記帳は大変ですし、記帳に時間がかかってしまうと増加した仕事をこなす時間がもったいないです。なので仕事量が増加して安定した量の確保が可能になったタイミングで依頼するのもおすすめです。

ここまで、確定申告を税理士に依頼するメリットと税理士に依頼するタイミングについて紹介してきました。特に個人事業主としての仕事を選んだ方は、記帳や確定申告に時間や手間をかけたくないものです。

その時間があったら仕事に集中して少しでも売り上げを上げて、安定した収入と仕事量の確保に全力を尽くしたいはずです。しかしタイミングがずれると費用がもったいないのも事実です。

なので切り替えのタイミングを見極めて上手に、そしてお得に税理士への依頼のタイミングを見計らってください。