事故につながらないための夜間配送の運転疲労対策

事故につながらないための夜間配送の運転疲労対策
2024.10.02配送コラム

事故につながらないための夜間配送の運転疲労対策

夜間配送を行うドライバーが仕事中に遭遇するかもしれないトラブルといえば事故です。事故を起こしたトラックを見ると、多くのドライバーは事故の原因を何となく察知するものではないでしょうか。

実は夜間配送に限らずドライバーの最大の敵は『眠気と疲労』です。本記事では、夜間配送のドライバーのための運転疲労対策について紹介していきます。

・ドライバーの三大疲労とは
・疲労が蓄積するとどんな事が起こる?
・夜間配送の3つの疲労対策

ドライバーの三大疲労とは

夜間配送に限らずドライバーの疲労の蓄積には十分気を付けなければなりません。大きな事故につながりかねないため、自分が疲れているのかどうかを認識するのも必要です。

ここではドライバーの三大疲労とその兆候について紹介します。

運転中の集中力の低下

プロドライバーとして仕事をしていても、運転疲労が蓄積してくるとミスが多くなります。例えば曲がるはずの道を間違えてしまったとか、信号の見逃しなど夜間配送に多くなりがちです。

ウィンカーを出すのを忘れてしまったりするミスを経験したドライバーもいるかもしれません。こうしたちょっとしたミスが多くなってきたなと感じたら疲労蓄積のサインです。

その状態のままで運転を続けても効率が悪く、事故につながりかねないので疲労回復に努める必要があります。

体調が悪化したと感じる

長距離の夜間配送のドライバーは特に、肩がこったと感じたり首に違和感を覚える事があります。実はこれも運転疲労が蓄積してきた兆候です。ひどくなると吐き気や頭痛を感じるなど悪化します。

実はこれがエコノミー症候群の一種であるロングドライブ症候群です。違和感を感じたら休憩を挟んで症状が蓄積しないよう努めてください。

眠気を感じる

実は運転は意外と人体を疲れさせる動作です。目で周囲や道路状況を確認しながら手足を使って機械を操作するのが運転です。それを本来なら眠っている夜間に行うのが夜間配送です。

さらに一人で運転していれば余計に眠気を感じても不思議ではありません。兆候としてはあくびが連続で出たり視力が低下したように感じたりします。他にも目の周囲が痙攣したり瞬きが多くなったりします。

こうした症状が出てきたら休憩を挟んで目と身体を休めましょう。

疲労が蓄積するとどんな事が起こる?

疲労が蓄積して耐えられなくなると居眠り運転による事故の発生率が高くなります。実際に夜間配送中のトラックの事故の原因の約65%が居眠りによって起こったとされています。

しかも夜間は交通渋滞が少ない傾向にあるため死亡事故につながる大きな事故になりやすいです。こうした事故を防ぐためにもドライバーには疲労回復は重要な事なのです。

夜間配送の3つの疲労対策

配送の種類にもよりますが、特に中長距離の夜間配送ドライバーは睡魔を引き起こす疲労を少しでも軽減させる必要があります。

毎日一定の睡眠を取る

成人が仕事中に眠気を感じないようにするためには、連続して6~7時間の睡眠が必要とされています。仕事に出る時間から逆算して最低でも6時間は連続して眠れるような生活習慣を心がけます。

快適な睡眠を取る温度にも注目すべきです。一般的に室温は16~26度で湿度は50%の暑すぎず寒すぎずが良いとされています。冷やし過ぎても体調を崩しかねないので、エアコンと扇風機を上手に使いましょう。

エアコンが苦手な方はひんやりするシーツなどを駆使してもいいかもしれません。

運転中に適度な休憩時間が取れる運行計画を立てる

中長距離だと数回の休憩・仮眠時間が必要です。しかしギリギリの運行スケジュールでは十分な休憩が取れません。1時間~1時間半に1度は15分~30分程度の休憩を、1回は仮眠が取れる休憩時間を設けてください。

距離と配送までにかかる時間と休憩時間をプラスして、余裕を持ったスケジュールを立てるのも疲労対策の一つです。

バランスの取れた食生活を心掛ける

毎日充分な睡眠時間を取っても夜間配送中の休憩時間をスケジュールに入れても、健康じゃなければ意味がありません。疲労対策に最も重要なのはバランスの取れた食生活です。

また、人によっては仕事の後のお酒を楽しみにしている方もいるかもしれません。しかし実はそれも疲労対策の大敵です。アルコールを分解するために身体は休まず働いているため、疲労は回復してはくれません。

なので平日のアルコール摂取はできるだけ控えた方がいいでしょう。

ここまで、夜間配送の疲労対策について紹介してきました。夜間配送は疲れが蓄積しやすく大きな事故につながる危険も増えます。そのため今回紹介した兆候を逃さないでください。

また、普段からできる運転による疲労対策を行って事故を防いで快適にお仕事をしてください。