同じ企業間で荷物のやり取りを行うのを「社内便」などと呼び、商品などの物品の移動をはじめとして重要な書類などの移動などを行います。実はこの社内便は昭和の時代からあるシステムです。

重要な書類などを移動させるため、企業秘密などの情報が漏洩するのを防止するために自社で行うのが一般的でした。

確かに企業秘密は守られるかもしれませんが、配達要員を雇えば人件費がかかり社員が交代制で行うにしても業務に支障がでるのが問題です。

また、配送のための車両を準備する必要もありますし車両の維持にかかる経費も馬鹿になりません。良さそうに思えて実は非効率でコストがかかります。

軽貨物事業のサービスの一つである企業便は、契約した企業の依頼する荷物や書類を配送する形態の配送です。同梱がないのでセキュリティ対策ができるのも特徴で、軽貨物事業でも盛んに行われています。

軽貨物以外でも行われていますが、扱う荷物は小さな部品から大きな製品まで様々です。基本的には支店や営業所ごとに荷物を集めてそれを決まった日時に集荷・配送を行います。

定期的に行う企業が多いので、定期便と似たような配送スタイルになるケースもあるようです。

ここでは軽貨物の企業便を利用した社内配送がなぜ良いのか、おすすめポイントを紹介していきます。

軽貨物の企業便・社内配送は他の荷物との同梱がない

軽貨物に関わらず物流サービスにおいての企業便や社内配送は、他の荷主の荷物との同梱が絶対にない点です。一般的に宅配便などを依頼すると、同地域の配送荷物が同梱されていて順番にお届けになります。

この場合に不安なのは荷物の誤配があった場合です。漏れてほしくない情報が漏洩してしまう不安が付きまといます。さらに同地域の荷物を順番に配送するため、配送される時間がまちまちです。

こうした問題を取り除いたのが企業便・社内配送で、他社や同地域の荷主の荷物が一切入らないので、予定していた日時に荷物が配送されるのが第一のおすすめポイントです。

軽貨物の企業便・社内便は料金もリーズナブル

企業間で荷物の輸送を自社で行う場合、自由度が高いので使い勝手は良いかもしれません。しかし車両の購入費用や車両を維持するためのコストやドライバーの人件費などがかかります。

これを軽貨物を含む物流会社の企業便を利用すれば、人件費や車両の維持費から解放されます。自由度が高く料金もリーズナブルなので、長期間の契約をしても自社配送よりかなり安く配送できます。

小さな荷物や少ない量でも配送してもらえる

企業便で運べるのは大きな荷物ばかりではありません。むしろ企業便では重要な書類の輸送を配送するのに使われています。書類だけならバイク便でもいいのでは？と思うかもしれません。

しかし軽貨物の企業便は契約している間はどんなに小さな荷物でも書類でも配送してくれます。量に関係なく配送してくれるので、一度軽貨物で企業便を利用したら手放せなくなるのかもしれません。