軽貨物スポット配送とは、突発的に依頼される配送案件のことです。
当日に依頼されることが多く、集荷先・配達時間・配送先をピンポイントで指定されるのが特徴です。

軽貨物ドライバーは小回りや融通が利きやすいので、依頼先として重宝されています。一般的な配送案件に比べて単価も高めなので、ドライバーからも「効率よく稼げる」と注目されています。

軽貨物スポット配送は、依頼主から「急な依頼に的確に対応してもらえる」と喜ばれています。
一方、ドライバーにとっても、軽貨物スポット配送はメリットがたくさんあります。

単価が高め

先にお伝えした通り、軽貨物スポット配送は“急な依頼”であることがほとんどです。
「絶対にこの時間までに届けてほしい」とミスが許されないケースも多いので、他の案件よりも単価が高めに設定されています。

単価は配送距離によっても変動します。一般的には、配送先までの距離が遠いほど単価が上がるので、長距離の運転が得意な方はかなり効率よく稼げるでしょう。

依頼主の中には、スポット便をよく使う方も少なくありません。依頼通りに届ければ信頼度が上がって、さらに単価の高い仕事を任せてもらえるケースも多いのです。

シフトを自由に組める

軽貨物スポット配送は、決まった日時の拘束がありません。
例えば「毎週火曜日の18～20時はスポット配送しなければならない」など制約がないので、ドライバーの都合に合わせて仕事を受けられます。

そのためドライバーの中には、「家事の合間に副業としてスポット配送をしている」「企業のルート配送の空き時間にスポット配送の仕事もしている」というように自分の都合に合わせて仕事を入れる方が数多くいます。

人間関係のストレスが少ない

軽貨物スポット配送は、仕事の特性上、1回きりの依頼になることも珍しくありません。
依頼主や送り先が都度変わるので、「この人は少し苦手」と感じることがあっても、それきり関わることがないパターンも多いのです。

1回ごとに人間関係をリセットできるのは、継続案件にはないメリットといえるでしょう。

副業だと頻繁に仕事を受けにくい

本業の合間や子育ての合間に稼働している方は、軽貨物スポット配送の仕事を想うように受けられないことが少なくありません。

「今すぐ〇〇まで」と突発的に指定されることが多く、しかも配送先が遠方だと、断らざるを得ないケースも出てくるでしょう。

スポット便だけでは生活が難しい

軽貨物スポット配送は高単価ですが、いつ仕事が発生するかわからないので、スケジュールを開けて待っていても一向に仕事がないかもしれません。

軽貨物スポット配送は、あくまで補助的な手段として考えてください。
一般的な宅配やルート配送など別の仕事をメインにしながら、空いた時間に依頼が来たらスポット便も対応する、というような働き方が望ましいでしょう。