物流の仕事には昼間の時間帯に荷物の配送を行う業務と、夜間に荷物を配送する業務があります。夜間配送の特徴としては夜22時以降から明け方または朝にかけて配送する仕事です。

夜間配送は軽貨物でも大型トラックでも同じ時間帯に配送すればそう呼びます。どちらかというと夜型の方にとっては昼間の配送より、やりやすい仕事かもしれません。

もちろん仕事の内容に変わりはありませんが、夜間配送には夜間だけのメリットがあるため人気があるのです。

ここでは軽貨物に関わらず夜間配送を行うメリットを4つほど紹介していくので参考にしてみてください。

メリット① 荷主に企業が多い

軽貨物の配送の顧客(荷主)は個人も含まれていものですが、夜間配送の荷主のほとんどが企業です。例えば工場へ急な荷物のお届けをお願いしたいとか、お店への配送が多いです。

食品関係ではコンビニエンスストアへの荷物などがあります。安定した仕事の確保ができるので、個人の軽貨物事業者にとってはありがたい形態の仕事です。

メリット② 緊急の仕事が入る

夜間配送の2つ目のメリットは緊急性の高い物資の配送が多い点です。特に多いのが工場などで緊急で部品が必要になった場合などに、部品を届けるだけに仕事の依頼が来るケースがあります。

この場合は単発の仕事になるかもしれませんが、ちゃんとに対応していれば次の緊急の仕事が入りやすくなるのでお得です。

メリット③ 高収入につながりやすい

一般的な仕事でも昼間の仕事より夜間の仕事の方が報酬が割高になります。軽貨物の夜間配送でも同じように、夜間の配送の方が昼間の配送より配送料が割高です。

つまり仕事の量が多ければ多いほど収入も高くなります。これが3つ目のメリットです。

メリット④ 渋滞にハマりにくい

首都高の一部を除けばほとんど日本全国で深夜帯は交通渋滞が起こりません。一般道路も同様で走っている車の台数が少なくなるためスムーズに配送が行えます。

夜間の配送の最大のメリットが仕事を速く終わらせることができる点です。ただし配送時間が決まっている場合は別です。

軽貨物にも人気の夜間配送ですが、始める前に押さえておくべきポイントがあるので紹介していきます。

ポイント① 安全運転を心掛ける

メリットの4つ目に紹介した通り、夜間の配送は渋滞にハマらないためスムーズに運転できます。だからといってスピードを出し過ぎて事故を起こしてしまっては元も子もありません。

まずは安全運転を心掛けるのが重要なポイントの一つです。また、渋滞がないといっても工事を行っていて夜間は通れない箇所がある可能性もあるため、道路状況の確認もします。

ポイント② 車の整備を怠らない

日本の自動車は故障に強いと言われていますが、毎日の点検を怠らないのも重要なポイントです。昼間の配送と違って夜間は故障してしまっても工場があいていません。

もしも故障をしてしまったら、その日の作業はそこで終了となってしまう可能性も考えられます。仕事に穴を開けたとなれば信用問題にも発展しかねません。

なので毎日の点検整備はしっかりと行う必要があるのです。

ポイント③ 健康管理に気を付ける

深夜の配送なので眠気が起きて居眠り運転をしてしまっては危険です。特に軽貨物の場合は個人事業主の方も多いため、事故を起こす原因となる睡眠不足は大敵です。

仕事に出る時間や仕事を行う時間はわかっているわけですから、十分な睡眠をとっておくことや病気やケガなどにも気を付ける必要があります。

ポイント④ インボイス制度に対応する

軽貨物事業を個人で行う場合でも、インボイス制度を導入しておく必要があります。特に大手運送会社と契約していないからいい？と思われるかもしれませんがおすすめしません。

なぜなら中小企業の運送会社でも、取引先は大きな企業も含まれているからです。大手は下請に仕事を出す際にインボイス制度を導入していなければ出しません。

そのため個人の軽貨物事業者でも、インボイス制度に対応していなければ仕事がもらえない可能性が高いからです。