脱サラで事業を始めるために軽貨物を選ぶ方が増えています。その大きな理由の一つが『普通免許があれば誰でも参入できる』からです。

もちろん開業するためには車両も必要ですし、開業手続きを行って黒ナンバーを取得する必要があります。こう聞くと敷居が高い気がしますが、比較的簡単かつ少ない費用で開業できます。

しかし一方で、仕事を安定して受注できるようになるためには体制づくりも必要です。

運送会社で仕事をした経験がある方なら、誰もが定期便は安定していると答えます。その通りで、定期便は配送の業界では安定した仕事量を確保するのに適した形態なのです。

特に最近では個人の消費者が定期的に好みの商品を購入する方法でショッピングを楽しむようになったため、前より定期便の仕事を増やすのは難しくはありません。

つまり安定した収入につなげるなら定期便を狙うのが得策なのです。

では実際に軽貨物で定期便の配送体制を構築するためにはどうすればいいかというと、それはズバリ開業して定期便ができるだけの仕事量を確保する場所を見つける必要があります。

開業手続きは、一般的な会社を作るよりも簡単にできます。軽貨物配送に使用する軽バンを購入して黒ナンバーを取得します。登録するには営業所と駐車場の確保が必要です。

営業所がある地域を管轄する陸運支局で軽貨物事業者として登録し、インボイス制度の導入を行ってください。

※インボイス制度は課税事業者になる必要があります。原則では売上高が1,000万円以下の場合は免税事業者となりますが、消費税課税事業者選択届出手続きを行い消費税を支払います。

軽貨物配送ができるようになっても仕事の確保ができなければ致命的です。まずは大手の運送会社から仕事の委託を受ける方法があります。

この方法で必ず見つかるわけではないかもしれませんが、大手運送会社が持っている荷物の量は増えている確率が高いです。自分で電話をするなりして配送できる仕事の有無を確認してください。

タイミングが合えば仕事の確保ができます。また、荷主と軽貨物配送事業者のマッチングアプリの活用もおすすめです。タイムリーで仕事を見つけられます。