物流の未来はAIか、それとも人か──“人を活かす企業”が勝ち残る理由

- 2025.05.07配送コラム
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物流の未来はAIか、それとも人か──“人を活かす企業”が勝ち残る理由
2025年、世界では自動運転やロボット配送の実用化が急速に進んでいます。
特に注目を集めたのは、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで発表されたロボタクシー導入のニュースです。
このような流れは軽貨物配送業界にも無関係ではなく、「配送はすべてAIになるのでは?」という声も現場で聞かれるようになっています。しかし、本当にすべての物流がロボットで代替できるのでしょうか?
・自動運転の進展と物流業界への影響
・人が関わる配送現場のリアル
・“人を大切にする企業”が選ばれる時代へ自動運転の進展と物流業界への影響
ドバイ道路交通局(RTA)は、中国ネット大手の百度(バイドゥ)傘下の「Apollo Go(蘿蔔快跑)」と提携し、2025年中にロボタクシー50台の運行試験を開始予定と発表しました。
2026年には商業運行が始まり、3年以内に1000台に拡大する見込みです。すでに中国本土では1億5000万キロ超の安全走行実績を持ち、完全無人タクシーサービスが一部都市で提供されています。
日本国内でも、ヤマト運輸や楽天、日本郵便が配送ロボットや自動運転車の実証実験を行っています。
国土交通省もレベル4自動運転の導入に向けた規制整備を進めており、物流の未来像が変わりつつあります。自動化が進んでも、人が必要な理由
実証実験が進む一方で、完全自動化には多くの課題が残されています。- 悪天候や複雑な道路環境に対応できない
- 高齢者や障がい者などへの丁寧な対応が困難
- オートロックマンションや宅配ボックスの使い分けに柔軟に対応できない
つまり「現場対応力」や「人間的な気配り」が必要な場面が、まだまだ多いのが現実です。
軽貨物配送の本質は“信頼を運ぶこと
私たち軽貨物配送業者は、単に荷物を運んでいるわけではありません。お客様から「ありがとう」「助かりました」と直接声をかけていただける仕事です。
この感謝の循環こそが、私たちのやりがいであり、AIでは再現できない価値です。法人間配送(BtoB)でも、信頼されるドライバーであるかどうかが契約継続のカギを握っています。
“人を大切にする企業”が選ばれる時代へ
自動化やAIの導入は、業務の効率化にはなりますが、全てを代替することはできません。これからの時代に選ばれるのは、「人を大切にする企業」です。
- ドライバーの働きやすさを整える
- 荷主とのコミュニケーションを重視する
- 地域密着で“顔が見えるサービス”を実践する
このような人間中心の経営姿勢が、どんな技術革新にも負けない企業の強みになります。
AI時代に突入したとしても、すべての業務がロボットに代替されるわけではありません。
むしろ“人にしかできない仕事”の価値が一層高まっていくことでしょう。ハウンドジャパンは今後も荷主様が安心して大切な荷物をお任せいただけるよう、ドライバーの教育、研修制度を更に高いレベルで充実させることを目指していきます。