自動化が進む物流の中で、 それでも人の手が残るラストワンマイル
- 2026.09.25配送コラム
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自動化が進む物流の中で、 それでも人の手が残るラストワンマイル
HOUND JAPAN COLUMN
自動化が進む物流の中で、
それでも人の手が残るラストワンマイル過去最大規模の展示会が、自動化とロボットで埋め尽くされていた。
それでも、玄関先まで荷物を届ける最後の数百メートルは、まだ人が担っている。
技術が進む時代に、あらためて「運ぶ人」の役割を考えてみたい。2026年9月8日から11日にかけて、東京ビッグサイトで「国際物流総合展2026」が開催されました。
出展565社・団体、来場者数は4日間で8万5000人を見込む過去最大規模の開催で、テーマは「知恵と技術で、物流の未来を切り拓く」。
会場は自動倉庫やロボットの展示で埋め尽くされていたといいます。今回は、この展示会が映し出す自動化の潮流と、それでも残り続ける「人の手」について考えます。
01|倉庫の中は、急速に「自動化」が進んでいる
会場では、自動フォークリフトによる入庫からロボットアームによる補充、自動ピッキング、ピッキングアシストロボットまでを一気通貫でつなぐソリューションや、
棚1連から導入できる小型の次世代自動倉庫、コンテナやトラックからの荷積み・荷おろしを無人で行うデバンニングロボットなど、多様な自動化機器が展示されました。
背景にあるのは深刻な人手不足です。2024年問題を契機に課題があらためて浮き彫りになる中、倉庫内のオペレーションを省人化する技術は、確実に現場へ広がりつつあります。
02|それでも、玄関先までは自動化が届きにくい
一方で、倉庫からお客様の玄関先までを結ぶ「ラストワンマイル」は、自動化が最も難しい領域のひとつと言われています。
2024年1月の道路交通法改正により、小型の自動配送ロボットは「遠隔操作型小型車」として歩道を走行できるようになりましたが、実
際の導入は山間地や過疎地域での実証が先行しており、住宅が密集し、道路事情も複雑な都市部での本格運用はまだこれからの段階です。
倉庫の中は機械化が進んでも、最後の数百メートルは、依然として人の判断と手作業に支えられています。
POINT
国際物流総合展2026は過去最大規模、テーマは「自動化」「省人化」。
一方でラストワンマイルの自動配送ロボットは、山間地・過疎地での実証が先行段階。
倉庫内は機械化が進んでも、玄関先まで届ける最後の区間は今も人が担っている。03|輸送能力34%不足という予測の中で
国土交通省の試算では、何も対策を取らなければ2024年度に約14%、2030年度には約34%もの輸送能力が不足すると見込まれています。
自動化技術は倉庫内の生産性を底上げできても、玄関先まで荷物を運ぶ人手そのものを増やせるわけではありません。
この構造的なギャップを埋める存在として、軽貨物という機動力のある業態の役割は、今後さらに重みを増していくと私たちは考えています。
04|技術と人、両方があって物流は回る
以前のコラムでも触れた通り、ラストワンマイルは荷物を受け取る人と直接顔を合わせる唯一の場所です。
どれだけ倉庫の中が効率化されても、最後にインターホンを押すのは人であり、そこでの一言や所作が荷主企業の印象そのものになります。
自動化は敵ではなく、倉庫内の負担を減らし、人にしかできない最後の区間に力を集中させるための味方です。技術と人、その両方が噛み合ってこそ、物流全体が持続可能になっていきます。
まとめ:最後の数百メートルは、これからも人の仕事
過去最大規模の展示会が示したのは、物流業界が本気で自動化に取り組んでいるという事実です。
同時にそれは、ラストワンマイルという最後の区間が、これからも人の手を必要とし続けるという事実の裏返しでもあります。
運ぶ仕事は、技術が進むほどかえってその価値が際立っていく仕事なのかもしれません。
※本コラムは「国際物流総合展2026」に関する物流専門メディアの報道、国土交通省の輸送力不足に関する試算、および道路交通法改正・自動配送ロボットの実証状況に関する報道をもとに、軽貨物配送の視点から執筆したものです。
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